ぼくがやる!
「〇〇ちゃん、まっくろ〜!」
夏の日差しが容赦なく照りつける中、ひいひい、ふうふう言いながら自転車を漕いで保育園に向かっていると、2歳の娘が叫ぶ。
まっくろ……?日焼けのことかな。
「〇〇ちゃん、まっくろとまっしろどっちがいい?」
「まっしろ〜!」
「明日から日焼け止め塗る?」
すると、神妙な顔で頷くお姫さま。いつそんな美意識に目覚めたんだい?
翌日、日焼け止めを塗ろうとして、首に塗りにくいから髪を結ぼうね、と言うと大人しく結ばせてくれる娘。びっくり。
いつもは結ぼうとすると「いやー!」と叫んで頭を連獅子のように振りまくっているのは何だったのか。本当に美意識に目覚めたのかしら。紫外線がきついから、塗れるなら塗った方が良いよね。
そんな、娘さん、なぜか数日前に、一人称が「〇〇ちゃん」から「ぼく」になりました。
僕っ子爆誕!!
お兄ちゃんかな?それともお友だち?誰から影響を受けたのかはわからないけど、今だけしか味わえないかもしれない、可愛い「ぼくがやる!」「ぼくがカッチンする(ベルトをつける)!」を楽しみたい、そんな細やかな日々の出来ごとでした。