文化祭君と領土を奪う武将
新ゆり映画祭の写真があると思ったのだが見つからない。今年もあるのだった。去年は風船爆弾の映画「登戸研究所」の映画を観たのだった。正確に書くと『陸軍登戸研究所』。「陸軍中野学校」の特務機関で戦時の工作部隊。風船爆弾や細菌兵器、偽札作りなどをやっていた組織だった。
今年も31日からである。毎年観ているから、今年も何か観に行くか。
昨日は今日選挙があるので引きこもり。投票してから映画を観るのを今日にしたわけで、昨日は休みということだった。部屋にいると寝てばかりいるな。
読書は、『蝦夷地別件』を少し読んだ。あまり進展はない。『李白 ビギナーズ』で詩を読んで、風呂ラジオは「漢詩を読む」でも李白の詩が読まれた。「子夜呉歌/李白」。李白は杜甫と並ぶ漢詩の二大巨匠だが、李白の詩は地方の歌謡を都市(長安)の詩にアレンジしたのだという。李白が商人で異民族らしき(漢民族ではない?)出身であり、科挙の試験は受けられずに権力者の登用によって、高官の重要な地位についたと言われる。それで玄宗の時代に宮廷詩人みたいな立場になったのだが、安禄山の乱で出仕がかなわなくなり地方に潜伏したのだった。そこで杜甫と知り合い意気投合して、酒を酌み交わす。ただ杜甫に比べて、李白は謎多き詩人でわからないことも多いという。
李白が老荘思想の遊仙詩を作ったのだと思っていたらそれは前の世代だったと『文選 詩篇(二) 』を読んで知った。中国史の流れとして英雄詩(叙事詩)的なものが漢王朝の後の魏の曹操に滅ぼされ彼も彼の息子たちも詩人であり、それが『三国志』やそれに関連する英雄詩を遺した。しかしそういう権力者に対して批判もあったので、国が乱れると戦乱を逃れて山に隠れ棲む遊仙思想が出てくる。それは老荘思想を育んだ神仙思想でファンタジー詩のようなものだろうか?その一方で権力者の傀儡宮廷詩人が地方の風光明媚な山水画のような遊覧詩を遺す。李白もそういう詩人だったのだが、反権力的な詩人ということだろうか?
李白になると個人の抒情詩になっていくのだった。杜甫がそういう抒情詩を完成させたのかと思ったら李白がどうもそうだったようだ。まあ、李白と杜甫がということなのだが、杜甫は李白から影響を受けたのだと思う。
そんなことで『文選 詩篇(二)』久しぶりに読んだのだった。詩よりも主に解説を。そういう中国史のようなアニメ『キングダム』とか、そういう関連で好きなのかもしれない。そして、夢で文化祭でやる劇がまさにそういうドラマだったのである。
夢で見たのは学園祭のクラスの出し物を決めるクラス会に遅刻してきて、自分の出番は劇だと知って、クラス委員みたいな女子と劇をやることになったのだ。その脚本を即興で練習しようということになり、若き青年武将が権力にある姫と結婚して、領土を分捕るという権力変転の歴史ドラマなんだが、その設定としてトランプのポーカーをする。それに勝ち続ける若き青年武将が翌日の結婚式で姫を分捕るという話になっているのだ。最初は4人のメンバー、姫の家来と武将の家来でトランプをしている。武将が勝ち続けるのだが、そこに姫の国の大臣が様子を伺いにやってくるのだが、トランプに誘い見事にすっからかんになって、「姫をかけるかお前の命をかけるか」と武将が言うのだった。そこで夢が覚めたわけだけど、これは今日の「シン・現代詩レッスン」に使えると思ったが、鮎川信夫の詩にそういう詩があるのか物色中だった。
「シン・俳句レッスン」は「NHK俳句」を見てからということで、保留して「シン・短歌レッスン」に手をつけ始め、松下竜一『豆腐屋の四季』を読んだ。もう今日で終わらせて新しいテキストに入りたいのだが、まだ重要な短歌が続いていた。亡き母親の短歌が出てきて『豆腐屋の四季』自体が母に捧げられているので、これは重要だった。そんなことを考えてまた眠って夢をみたのだった。夢を見る時は調子が悪く弱っているときなんだよな。それもこんなにはっきり夢を見ると夢判断でもしたくなる。今日の一句。
そのままだった。今日の一首。
これもそのままな一首。
俳句の添削をAIにしてもらう。
なんか平凡だな。「夢に見た」を季語にするとか?そうか「文化祭」にすればいいのか?
姫を君にするとドラマチックかもしれない。
短歌的だな。