初夢のための音楽
高橋悠治『エリック・サティ:新・ピアノ作品集』(日本/2017)
元日の興奮がさめやらず、初夢を見ようにも眠れない。そんな時の眠れる為の音楽。
高橋悠治のサティは、旧盤をよく聴いたいました。以前付き合っていた彼女がたまたま持ってきたカセットテープ。ダウナー系の睡眠薬のように聴いてました。
あの頃はバブル期だったのか、「二十四時間戦えますか?」の栄養ドリンクのCMあたりがあったり、そんな時にメイン通りから外れてしまって、お互いに疲れあって引き合う。
バブル期がみんなに取っていいというわけでもなかった。その頃、自己改革セミナーが出始めの頃だったと思います。自己肯定感とそのための訓練。彼女はその2週間の講習会を受けたあとに、さかんに勧められました。何かに憑かれたように。
それはちょっと自分の思っている彼女ではなかった。変われない自分もいた。今思えばあのまま突っ走っていったら、オウム真理教に入っていたかもしれない。よく宗教的な話をしていたもので。ただやっぱ信じるものが違った。
あの頃の夢はなんだったろう?明確な夢なんてなかったように思えます。ただ眠たかった。今は昔みたいに鬱状態になることもなくなりまして、久しぶりに聴きたくなって検索したら新盤が出てきました。
よく眠れたのですが、マラソンの夢を見て、夢見は良くなかった。追い抜かれてばかりで。