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tomekantyou1
沈黙の音
ブランデーを注ぐ音
好きなの そのひとは言った
ブランデーは旦那への贈り物
二人の間には共通の話題もなかった
酒を飲むことだけが危険な香り
セックスは嫌なの そのひとは言った
邪な気持ちを抱いていたが安全パイ
沈黙する度胸もなかった
それほど酔うこともなく虚しい会話の日々
ブランデーは減っていくが酔えない夜
犬小屋に娘が閉じ込められていた
それを知ったのは母の葬儀である
そのひととは何もなかった
ブランデーの味も覚えていない
もっと安い酒で一人で飲むジャズ喫茶
しこたま酔っ払っていた日々