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短歌レッスン37

今日は7時まで一時間切っているので最初のお題「蝶」は無理かな?これをやっている途中でいい歌が浮かんできたら投稿ということで。きっちりレッスンすることが大事。


『寺山修司全歌集』

寺山修司は蝶の短歌は沢山あるけど「夏蝶」がほとんどなのかな?「秋蝶」は見ないな。「冬蝶」は?あってもいいかも。

地底より太き鉄柱冬の蝶 

高田正子「玩具」

検索したら俳句が出てきた。これ上手いですね。

図書館のページに挟まれ冬の蝶いつか読まれて羽ばたくまでに

やどかり短歌

これにしようか?

今日の模範十首は気分を変えて『誰にも聞けない短歌の技法 Q&A』から。

くれなゐの二尺のびたる薔薇の芽の針やはらかに春雨の降る  正岡子規
夜半さめて見れば夜半さえしらじらと桜ちりおりとどまらざらん  馬場あき子
春の日を病みてこもればきみのため一枚の皿も磨くことなし  中城ふみ子
ショッピング・モールに行けり 現代人即ち流人(さすらひびと)たちに混じりて  松平修文
ああ皐月仏蘭西(さつきふらんす)の野は火の色す君も雛罌粟(コクリコ)われも雛罌粟  与謝野晶子
防波堤に膝を屈して手を合はす 海、海の先、その先の海  佐藤通雅
声高に叫ばれ続けて消えてゆく復旧/ 復興/ 絆の言葉  三原由紀子
貴族らは夕日を 火夫はひるがほを 少女はひとりで戀へり。海にて  塚本邦雄
輸出用蘭花の束を空港へ空港へ古事記夫婦がはこべり  塚本邦雄
海底に夜ごとしづかに溶けゐつつあらむ。航空母艦も火夫も  塚本邦雄

日本短歌総研『誰にも聞けない短歌の技法 Q&A』

最後三首塚本邦雄にした。やっぱ斬新だな。一冊何か読んで見るか?塚本邦雄の批評は持っているのだが(積読)。

正岡子規は写生短歌の代表的なもの。観察眼の鋭さ。
馬場あき子はこころの中の風景を詠んだ抒情短歌。
中城ふみ子は日常の中の非日常(恋ごころ)。
松平修文はルビの振り方の例題なのだが、現代的。
与謝野晶子の代表作。リズムの良さと雛罌粟(コクリコ)の鮮やかな使い方。
佐藤通雅、海が波のように連なりその先に消えて行く祈りだろうか?
三原由紀子、東日本大震災の時事詠。体験者ならでは心の叫び

もう7時の投票時間になってしまった。結局上げたのは

「蝶」
図書館のページに挟まれ冬の蝶いつか読まれて羽ばたくまでに

やどかり短歌

我慢できないんだよな。せっかちすぎるかも。

「野」
野の山に山菜摘みに祖母はゆく花摘まないか秘密の場所

やどかり短歌

投稿したあとだとやる気がなくなるんだよな。確かに祖母に連れられ山菜摘みに行ったが、あまり思い出せない。

「様」
様々な歌詠み様は神様でよろずの神もあきれてらあ

やどかり短歌

もうこういう短歌止めたいのに止められない。

「舞」
舞妓笑み組み伏せ剛夫血の海に妄想百科豪華絢爛

やどかり短歌

もう息切れ。休憩するか。投票してきた。

揺らめいてひかりに描く凍蝶は冬までの風の消失点を

うたの日

綺麗にまとまっていた。他の短歌が脳天気に舞うばかりの中で、今の自分の抒情に近いかも。

「蜂」
お飾りのスズメバチの巣の中に生きていた蜂 不問が羽ばたく

やどかり短歌

「不問が羽ばたく」は問うても仕方がない諦念の気持ちか?昔、父がガソリンかけて退治したスズメバチの巣から幼虫が孵り慌ててビニール袋で包捨てたことを思い出した。そっちで短歌に出来ないか?

「揺」
毎日が成長せず我の歌 揺れうごく歌 ゴールはあるか

やどかり短歌

「野」
野の山を見ずに過ごす一日も同じ一日 風のない部屋

やどかり短歌

ネガティブ短歌しか出てこないな。

「様」
神様は信じてないのに神頼み無神論者のいい加減な神

やどかり短歌

なおざり短歌。提出者もなおざりだった。

「刺」
言の葉を突き刺すきみのハートにもぼくのうたは風の歌に聴け

やどかり短歌

もうめちゃくちゃ短歌。短歌本でも読むか?

音の日ゲット!ただ素直に喜べないのはハートが一つもないこと。寄り添いすぎだったか?

トップは同じような本の歌

蝶のごとゆっくり羽を休めれば触角になる栞のリボン

うたの日

「栞のリボン」という言い方が引っかかる。リボンか?「蝶のごと」が効いているんだろうな。

でも♪は点数にはならないのだから実質ペケなんか?十人に気に入られるより一人から好かれたいのは贅沢な悩みだろうか。人気があるのは安易すぎる歌というのもあるだろうな。実際に安易に出してしまったのだから。今日は読まれるようには書いたつもりだからそれは評価される。

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