俳句のセオリーよりも詩であること
『十七音の海 俳句という詩にめぐり逢う』堀本裕樹
堀本裕樹のこの本は、ある程度基礎的な俳句教本よりも季重なり、字余り・字足らず、自由律俳句を出しているように、それまでの定形俳句に馴染めない人にも少しは参考になるよな。短歌では口語会話文というのはごく普通にあるのだが、そのような俳句もあったりする。
俳句の基本は詩であることだから、そのことさえ踏まえていれば俳句のセオリーから外れてもいいという柔軟性がある。それでいて押さえるところはきちんと押さえているよな気がする。ひとつだけ不満があるとすれば季語が一般的に使われない俳句専用の季語があることぐらいか?
あと掲載句も川上弘美が出ていたり、『東京マッハ』の仲間だったり、そのへんはいろいろあるのかな。
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