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金木犀詩の匂ひはて落ちるかな

アパートの前に立ちはだかる金木犀。最初は匂いがいいと思ったが次第に頭が痛くなる匂いに変化していく。金木犀の匂いが苦手だという人もいるだろう。街中が金木犀の匂いで支配されたような気分である。天地真理だな。

萌えるを街が燃えると勘違いした歌(恋にうつつを抜かしている間に革命がおきた歌)だが、そういう気分の人もいたかもしれない。匂いは避けることが出来ない。それが家の前にあったら。季節の変化に弱いんだから、これも体質か?昨日は映画の開映時間と終映時間を間違えて、せっかく予約したのに見られなかった。新百合ヶ丘の図書館のカードも最初に入る入口が違っていたようだ。最初に説明してくれよ。説明があったのかな。

まあやってみる。あまり利用することはないと思うが。映画上映時間の待ち時間利用という感じ。

読書。高橋英夫『ミクロコスモス: 松尾芭蕉に向かって』芭蕉の俳句の世界がミクロコスモスであるという、一方にマクロの世界がありもう一方にミクロの世界があるという。なるほど写生とはミクロの世界を発見することかもしれない。例題と上がっていたのが

古池や蛙飛び込む水の音 芭蕉

声だと周りに響いていくマクロの世界になるのだが、「飛び込む」ことで一瞬のミクロの世界に収斂されていく。そのイメージが古池というミクロの世界を心の中に作るということだ。これは面白いからやってみる。

蜘蛛の巣や葉をひきつくろひコレクション

秋の葉っぱコレクション。「ひきつくろひ」は古語で「引き繕う」で女官が着物を引き繕うことだと言う。「葉っぱ」にしたかったのだが字余りを厳格にした。格調高く古文調にしたから。無季だな。コレクションを展覧会にすれば秋の季語になるのかな?モダンな感じが薄れるような。金木犀でやりたいな。

金木犀死の匂ひ果て落ちるかな 宿仮

匂ひが拡散していくな。ミクロとマクロの世界ということで。毎日俳句を作っていかないといろいろ間に合わなくなっている。

【聴き逃し】カルチャーラジオ 文学の世界 安部公房の世界(2)『砂の女』の魅力 #radiru

『砂の女』はプロデュース的に作られた文学だったのか?計算されたというべきか?

今日の一首。

蟻地獄言葉の地獄砂地獄地獄づくしの砂の男

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