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2024年2月の読書

一日に一冊の本を読まないと気がすまないような読書中毒(依存症)になっている。これはじっくり読む感じではなく、わかるところだけあるいは興味があるところだけ読む感じ。松本清張『昭和史発掘』が調査資料とか多かったので飛ばし読みになってしまったことが大きい。だから読書量は多いのだがその分忘却するのも早いと思う。なんか義務感みたいに読書記録をつけているから。

ベスト本

『短歌と日本人〈4〉詩歌と芸能の身体感覚』富岡多恵子編集

富岡多恵子という短歌の部外者が編集しているので短歌以外の話題が面白かった。

『ローティ『偶然性・アイロニー・連帯』 2024年2月』朱 喜哲

100分de名著のテキスト。今月のローティは面白かった。伊藤計劃『虐殺器官』の話とか今の社会に繋がる。

『窯変 源氏物語〈2〉 若紫 末摘花紅葉賀』橋本治

『源氏物語』も平行して複数読んでいるが橋本治が一番おもしろい。

『ルバイヤート』オマル ・ハイヤーム(著

イスラムの四行詩。酒と人生を語る古典的な詩で李白とか大伴旅人に通じるものがある。イスラム世界で原理主義的な戒律が厳しい詩かと思っていたら真逆だった。

『羊の怒る時 ――関東大震災の三日間』江馬修

関東大震災時の朝鮮人虐殺のルポルタージュ(小説となっているが)。これは読んでほしい本だった。

『オーウェルの薔薇』レベッカ・ソルニット

レベッカ・ソルニットはその書き方が好きというか、散歩のような散文という感じする。

『新装版 昭和史発掘 (9)』松本清張

『昭和史発掘』はシリーズ全体で読み応えがあったが、かなり苦戦した。2.26事件通にはなったかな。


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