猫の絵と写真とアンソロジー事典
『月夜の黒猫事典 知られざる歴史とエピソード』セメニーク,ナタリー【著】/柴田 里芽【訳】 (ひみつの本棚シリーズ)
タイトルに黒猫とあるが猫についてのアンソロジー。黒猫に代表されるのは悪魔の使いみたいなイメージ。猫が神として崇められたのは古代エジプトでその頃から飼い猫として飼われていた。穀物を食うネズミを退治するというので重宝がられたようだ。
フランスでもネズミはペストを蔓延させるとルイ15世は猫の保護を訴えた。ロシアのエルミタージュ美術館も猫の守衛がいるとか。イギリスだったか?
黒猫が悪魔の使いとされたのは中世キリスト教の影響で異教は邪神となるからなのだが、作家や著名人には愛されて、パリでは黒猫(シャ・ノワール)というキャバレーで一気に文化人の愛好家が生まれたようだ。猫好きの芸術家や著名人は多い。謎めいたキャラと従属しない性格だからか?
この本は装丁が豪華で絵や写真も多く贅沢な本。このシリーズが贅沢な装丁なようだ。実用書というよりアート的な本でありプレゼントとか喜ばれるかも。猫アレルギーの人には禁物だが。
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