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永遠のカップル

『勝手にしやがれ』(フランス/1959)監督ジャン=リュック・ゴダール 出演ジャン=ポール・ベルモンド/ジーン・セバーグ/ダニエル・ブーランジェ/ジャン=ピエール・メルヴィル

解説/あらすじ
自動車泥棒の常習犯ミシェルは、マルセイユで車を盗み、追ってきた白バイ警官を射殺してしまう。パリに着いた彼は、アントニオから約束の金を受け取るために旅行会社を訪ねるが、渡されたのは小切手で、ベリュッティという男が現金化してくれるという。そうこうするうちにヴィダル刑事の尾行が。まいたミシェルは、パトリシアと行動を共にする。彼女はアメリカ人の留学生で、2人は南仏の海岸で出会いベッドを共にした仲。けれど、記者志望の彼女はミシェルの誘いをけり、新聞社の男に会いに行ってしまう…。

ゴダールのアメリカ映画に対して憧れが強く出た作品。当時20歳のジーン・セバーグのアメリカ娘は26歳のベルモンドよりも大人に見える。留学生でジャーナリストの仕事もしている(新聞売りという苦労人)。ベルモンドは盗人のチャラ男。セバーグのケツを触ってはビンタされる。

トリュフォーの足フェチは有名だけどゴダールはケツフェチか?あと音楽がジャズで躍動感がある。パリ通りでののロケ撮影で通り過ぎていく人が振り返るのはいつ観ても面白い。

ストーリーはB級だからそれほど考えなくてもいい。やっぱカットなんだよな。あとパリのロケ。ネオンとか観て(モノクロなのに)恋しくなる。最近ネオン見てないな。ネオンが見たいけど今あんなネオンあるかな?セリフもゴダールだし、思わせぶりなのも面白い。

いつ見てもどこから見ても楽しい映画。そういう映画は何本もないけど見るたびに青春に帰れるというか、胸キュンなのです。千葉真一がこのベルモンドの表情に憧れたというけど、まさに美男子というのではないけど、この表情が魅力なのだ。ジーン・セバーグもそれまでの美人女優とは違う。可愛い系だけど、ベルモンドとのコンビが相乗効果で、ベスト・カップルになっているのだ。理想の永遠のカップルだから真似したくなる。


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