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だってさあ、一人で始め でもこびる 短歌の世界 おじさんきも~い(字余り)

『一人で始める短歌入門 』枡野浩一(ちくま文庫)

『かんたん短歌の作り方』は「かんたん」と謳ったわりにやや厳しかったという思いから、「もっとかんたん」な入門書として書き下ろされました。CHINTAIの広告キャンペーン「いい部屋みつかっ短歌」コンテストに寄せられた全8709首の中から100首=「百人一首」を選び、詳しい解説を付記。月から金まで朝夕1首、1週10首、10週100首読み進めれば、いつしかあなたも歌人に。豪華なゲストによる「補講」も。

第1週 「五感に訴える言葉」その他のレッスン
第2週 「余計な部分が魅力」その他のレッスン
第3週 「リズムは恐ろしい」その他のレッスン
第4週 「読者にバトンされる」その他のレッスン
第5週 「普遍的真理をつく」その他のレッスン
第5.5週 あの人に一首お願い
第6週 「禅問答のようにも」その他のレッスン
第7週 「パロディをつくりたくなる歌」その他のレッスン
第8週 「わからないがゆえに」その他のレッスン
第9週 「ついつい想像してしまう」その他のレッスン
第10週 「不幸は短歌に閉じ込めて」その他のレッスン

第1週だけ読んだだけで合わないと思ってしまった。例題が住宅情報誌の公募短歌で、いまいちピンと来るものがない。それと解説は軽めのエッセイのようでもう少しポイントをわかりやすく明確にしてほしいのだが。まあサブタイトルに書いてあるな。具体例がピンと来なかったのだ。相性もあるけど。ヨイショ短歌が多いような。住宅情報誌の公募だから住宅短歌が多くなるのだが、そういうテクニックはどうでもいい。あと若い子にこびすぎなんだが、若い子の短歌は保守的な感じだった。

ポジティブで読者を白けさせない。これはそういう短歌が「うたの日」でも薔薇がもらえる。「屈折したあげくにやっとたどり着いたポジティブ」って、それがどういうものか知りたいのだ。屈折したあげくにまだまだネガティブになるから。課題ですね。

わがままを押し付けがましくなく可愛げに通す。これは女子しかつかえないよな。短歌ってそうなんだよ、可愛ければ許すみたいな世界なんだ(>偏見)。

「あの」はノスタルジックを誘うがありきたりになる。

レイアウトは大事。見た目の印象第一。漢字を多くしない。なるべくひらがな(やまとことば)。一時空白も効果的。

五七五で完結していて七七が付け足しになる。それはあるな。後半に言いたいことを入れる。お題は後半の方がいいのかも(決め台詞としての役割)。

ちょっと大げさにいう。これもな、可愛い女子なら許されるが中年男子は難しい。やたら深刻になったりして。

句またがりは読者のためならしないほうがいい。

表記をいろいろためしてみる。漢字、ひらがな、かたかな、旧字。

動作を描く。

現代語短歌は古語(文語)が混じっていても駄目。~ぬ、なれど、など。会話体はいい。

言葉のオリジナリティの徹底化。

小さな自分と大きな世界の対比。不幸は短歌に閉じ込めて。





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