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『幻魔戦記』をパクったな!
東 浩紀『ゲンロン戦記-「知の観客」をつくる 』(中公新書ラクレ, 709)
「数」の論理と資本主義が支配するこの残酷な世界で、人間が自由であることは可能なのか?「観光」「誤配」という言葉で武装し、大資本の罠、ネット万能主義、敵/味方の分断にあらがう、東浩紀の渾身の思想。難解な哲学を明快に論じ、ネット社会の未来を夢見た時代の寵児は、2010年、新たな知的空間の構築を目指して「ゲンロン」を立ち上げ、戦端を開く。ゲンロンカフェ開業、思想誌『ゲンロン』刊行、動画配信プラットフォーム開設…いっけん華々しい戦績の裏にあったのは、仲間の離反、資金のショート、組織の腐敗、計画の頓挫など、予期せぬ失敗の連続だった。悪戦苦闘をへて紡がれる哲学とは?ゲンロン10年をつづるスリル満点の物語。
東浩紀が「ゲンロン」という会社を立ち上げて経営で右往左往しながら(失敗談)、東浩紀の哲学の「誤配」を生み出し、「知の観客」を作るという私小説的な会社経営(哲学)論。同時に読み始めた萩尾望都『一度きりの大泉の話』と共通点もあるような。「ホモソーシャル」性というキーワード。同質な者で集まって人間関係を築くと他者性を排除してしまう。「ゲンロン」が同年代の男達の集まりで女性や外国人の参加が少なかった。同じような人間ばかりで集まって気持ち悪い(日本の論壇はまさにそのような構造)。
『チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド』は買ったな。ウクライナはソ連時代にやったことは、批評的に見れる(原発を客観的に)。あれがロシアだったそういうことは出来ないだろう。福島についても同じことが言える。客観的に見れない福島(放射能について善悪二分されてしまう)という中で観光地化(外部から強行に行うことはできるかもしれないが)はどう考えても無理な話だ。
『チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド』を読んだときの感想。(2013/08/27)
日本で実現できるかどうか、その前に汚染水漏れの事故があったりしていつまでも収束出来ない福島第一原発だ。チェルノブイリの場合、国家がソ連からウクライナに変わったことで政府もソ連時代のミスとして公開しやすかったのでは。自民党政権では無理だろう。チェルノブイリ博物館の館長の「責任はみなにある」というのもおかしな話だ。政府も責任が取れないからみなで分かち合うしかないということだろう。
東浩紀「TwitterやYouTubeで『知の観客』をつくることはできない」 いまのネットにある「違和感」の正体 #POL https://president.jp/articles/-/41872