読書録📚スモールビジネスの教科書
サービスの方向性模索中のデジタルミニマリストあやじまさんのプレミアム放送、すごく楽しい。自分では見れない世界を見せてくれるのでワクワクします。この回だったか、次の回のお話で出てきた本が気になり読みました。
起業には縁なさそうだし、つまんないだろうな〜と思いつつ読み始めたんですが(なぜ読んだし)、意外や意外、かなり面白かったです。
「好きを仕事にが一番幸せだよね」とか、「ビジネスは使命感大事だよね!」とか、なんとなくスモールビジネスに抱いていた浮ついたイメージをことごとく破壊されました🙄
会社員の人にも面白いかもしれません。ぜひ!
スモールビジネスに向いてない人
①信頼を大切にしない(人とのつながりは最重要の差別化要素)
②自律性がない(タスクを自ら考えなければ、発注がなくなるだけ)
③好奇心、学習意欲がない(成功してもスモールビジネスの寿命は数年)
④リスク選好性があまりに低い(数十万円の投資も許容できないほどリスク選好性が低いと致命的)
スモールビジネスに向いているビジネスの特徴
課題に気づいている人が少ない
多くの人の目に触れるような気づかれやすい課題は、必然的に参入者過剰になる。
自分が一般的な消費者として感じた課題を解決するアプローチはその時点で筋が悪い。
そもそも存在することすら一般人には知られていない課題に取り組むべし。
趣味、経験はあるに越したことはないが…
スモールビジネスの優位性を担保するのは、自分の能力。
一般人より自分がうまくできそうな内容に取り組んだほうがいい。
ただし、趣味は基本的に金を生まない。「好きを仕事にしたい」人はたくさんいるので、趣味の延長線で出来る仕事には大量の参入者が発生する。
それより、「人は一見してやりたくなさそうだが、自分はやりたい」というものが確立している人は強い。
属人性がある
スケール(拡大)しづらいと言われる属人性だが、スモールビジネスにとって味方。
属人性があるからこそ、スケールが求められる大企業やベンチャーが参入しづらい。
称賛されない
取り組んでいること自体を称賛されるビジネスはその時点でかなり危うい。称賛されるビジネスは、市場に対し過剰な参入を招く。さらにいえば、困難な課題に取り組むことが称賛される場合が多く、成立しづらいビジネスであることを意味する。
「褒められたい」はビジネスに不要。
すでに金が払われている類似サービスが存在する
「すでに市場が存在する」=自分の提供サービスの競合の存在を意味する。
しかし、すでに金が支払われており、サービス提供者も儲かっている状態の市場に参入し、その金を少しかすめ取る方法を必死に考えてするのがスモールビジネス。
大企業は大量の機会損失を出している。そのおこぼれをもらうだけで数億円の売上は立つのだ。
鉄板のスモールビジネス
著者の周りで儲かっているビジネス
・デジタルメディア
・広告運用
・人材派遣、SES
・コンサルティング
・システム開発
・不動産運用
・営業代行
・教室
・フリーランスマッチング
このビジネスモデルに、自分の専門性からひねり出した自分のコンテンツを掛け合わせることで、スモールビジネスを作れる。
長くなったのでこのあたりで。
感想
他にも
・儲かっている企業の探し方(IR情報とか)
・購買行動のないニーズ分析はただのポエム
・スケーラビリティなど無視しよう
・20代も80代もニーズは同じ
・避けたい顧客の特徴
など、興味深い話満載でした。
独立して、かつて自分が働いていた会社の顧客相手にスモールビジネスをしている方、Voicyを聞いていてもちょこちょこいるような気はしていたんですが、そういうことか〜!と本書を読んで符合しました。
・自分の専門性ってなんだろう?
・提供できるコンテンツは?
・大手のサービスからこぼれ落ちて拾えそうな顧客はいないか?
・すでに成功している大企業やベンチャー企業のビジネスを小規模版にコピーして、自分一人だけを食わすビジネスはないか?
そんな視点で考えながら生活してみるだけでも、すごくワクワクしました。
仕事の仕方にも変化があるかも?ないかも?←どっちやねん
自分は起業に縁がないと思っている方も(むしろそういう方こそ?)、面白い本かもしれません。
まだ全部読んでいないので続きが楽しみです。アマゾンレビューを読むのも楽しみ。
この本に紐づいたアマゾンレコメンドの本を旅するのも楽しそうで、ワクワクしています🤤
あやじまさんのVoicyプレミアム放送も、過去の成功体験ではなく、まさに今やっていることの話なので聞いていて非常にエキサイティングでおすすめです。気になる方ぜひ🤲