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読書録📚世界インフレの謎

佐藤ひろおさんの記事から、気になって読んでみました。

読む前のわたし
物価の前に、賃金上がらないと困るよね

読了後
インフレウェルカム!

頭の中にパラダイムシフトが起きました!
佐藤ひろおさん、ありがとうございます(勝手に引用すみません🙏)

✅なぜインフレウェルカム?

なぜ物価が上がると良いのか?
→物価が上がると日本人の賃金が上がる可能性が高まるから。

✅日本の賃金は横ばい

2021年の年間の平均賃金↓

出典

OECD加盟国平均 670万円
アメリカ 971万
日本 516万
となりの韓国は555万 

※1ドル130円で計算

日本の賃金は横ばい。(赤線)↓

出典

✅賃金が上がらなくなったきっかけ

発端は、1997年の山一證券破綻。
金融危機により雇用の心配をした国民が生活を切り詰め、企業の値上げはストップ、賃金は凍結した。

20年以上前の話をなぜいまだに引きずっているの?

✅日本の消費者は「値上げ嫌い」

日本人は「値上げ嫌い」。
これは国民性ではなく、経験の積み重ねによるもの。
長期にわたり日本の消費者は、
"今日の値札は昨日と同じ"経験をしてきた。

日本のスーパーで値上げをすると、消費者は別の安い店へ移動する。(米国ではインフレは起こるものと思っているため、わざわざ他の店へ移動しないらしい)

日本の企業はこれを熟知しており、原価が上がっても価格に転嫁しない。(価格据え置き慣行)

問題は、
価格を上げられなければ、賃上げの余地がないということ。

✅価格と賃金の落とし所 = 横ばい

価格のみ上がると消費者が困る。
賃金のみ上がると企業が困る。
価格も賃金も横ばいならば、両者が困らない。

じゃあ、両方横ばいで!
となっているのが今。

✅インフレ許容の姿勢が何をもたらす?

「値上げ嫌い」が治ればどうなる?
→企業の価格据え置き慣行の姿勢が緩まり、賃上げの可能性が出てくる。

✅実はすでに値上げ嫌い治りつつある

筆者のアンケート調査によると、
「いつものスーパーで10%値上げされていたらどうする?」の回答↓
「他の店で買う」が57%(2021年)から44%(2022年)に減少、過半数が「いつもの店で買う」という結果に。
日本の消費者のインフレ予想には変化が見られ始めている。

あとは賃金が上がるだけ!

日本人がインフレを予想するようになり、値上げ嫌いが緩和
→企業が価格を上げやすい雰囲気に(今ここ)
→消費者(労働者)、企業ともに賃上げの気運高まる!
→賃金アップ!

のシナリオに、ぜひなってほしいと思いました。

なぜ賃金上がった方がいい?(感想とともに)

物価、賃金が横ばいのままだとどうなる?

インフレと賃金アップが通常の他国と比較して、相対的にどんどん安い国に

優秀な人は国外流出していくだろうし、出稼ぎに出ればトラブルに合う人も増えそう(人身売買とか)。

日本は国外の輸入に頼らざるを得ないところもあるからインフレに巻き込まれて翻弄されることもあるだろうし、海外旅行も高すぎて夢のまた夢になる国が出てきそう。

安い国になっても、お金持ちの国に買ってもらえば、値が上がるから悪いことだけではないと本書には書いてあったけど、
(ニセコや京都の不動産・ホテルスタッフの人件費は買ってもらって高くなっているらしい)
それもなんだか他力本願のような気もする。

と考えると、やっぱり日本の賃金は自力で上がってほしいなと思う。

と思っていたところ、また佐藤ひろおさんの記事で↓

2022年(令和4年)12月分の消費者物価指数が、前年同月比4.0%上昇とのこと(出典)

本書を読んだあとだったので、こちらの記事を読んで、なんだか前向きな気持ちになってきました。

いま働けば30万円もらえるが、3年後に同じことをしたら35万円をもらえるかも知れない。ブランクの3年のあいだにスキルアップすれば、同じ労力でも40万円をもらえるようになるかも。そういった「たわみ」が生まれるのが、インフレのおかげだと思います。

楽観的すぎるだろ、というご批判もありましょうが、40年の人生において、これだけ社会が(強制的に)柔軟になったのは初めてなので、ついプラスの側面を書いてみたくなりました。

佐藤ひろおさんの記事より

たわみ、ウェルカムです。
日本は大きなイベント(良いも悪いも)で変われる国だそうです。いい方向に向かいますように。

佐藤ひろおさん、何度も引用してしまいすみません🙏いつも価値観に揺さぶりをかけていただいております。ありがとうございます。

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