ひとつぼっち
踊りたがる体と言葉を紡ぎたがる脳が
同時に跳ねて空に頭をぶつける
たったひとつのこの骨と筋肉と脂肪とその他
どうやって分け合えばいい
一つの体で完全ならば人類が滅びた後で
悲しむ必要なんてない
これは恋でも愛でも望郷でもなく
哀しみでも喜びでも怒りでもなく
世界が溶け合うことを望むほどの孤独
踊りたがる脳と言葉を紡ぎたがる体が
同時に逆へ走って見えなくなる
たったいっついのこの目と耳と手と足とその他
どうやって埋めればいい
あすこの空き地
あすこの朽ちた家
あすこのひだまり
空白をかき抱いても温度がなく湿度が増すだけ
じめじめと内臓を腐敗させる
孤独が地球を腐らせる
インターネットの海にひとりぼっちだということを伝え返事を待つ
原始の海から運命の人が迎えに来るかと勘違いして
たったひとつのこの心臓で宇宙の鼓膜を破く
たったひと吐き、私のため息で平坦に均す
最初のひとつと最後のひとつと私の体
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