(詩)野良猫がいた屋根

屋根の上に野良猫がいた
屋根の上にいた野良猫

何してたんだろ
ぼんやりと
空でも見ていたのかな
それとも
とってもかなしくて……。

どうしてかなしかったんだろ
どんなかなしさだったんだろ
何にも分からない
今はもう何も

屋根の上にいた野良猫
屋根の上に野良猫がいた

せめて屋根だけは
そこに野良猫がいたことを
覚えていてくれるかな

いいなと思ったら応援しよう!