(詩)傷だらけの回転木馬
どうして涙が流れるか
知っているかい
その時
ぼくはどこにいるだろう
その時
わたしは何処にいるでしょう
その時、風も止むかな
雨も雪も
人々の歌も足音も
愛もそして止まるでしょうか
いつか自らの回転を
自らの意志で
この星は止めてしまう
そんなやさしさを
この星は持っている
気がしてならない
自らの大地の上で
生きものたちが
もう何億年も
苦しみ続ける姿を
いつか
黙って見ていることが
とうてい
出来なくなった瞬間に
自らの意志で
太陽系の約束を破り
この星が静止する時
ぼくは太陽の側にいて
焼き尽くされるだろうか
わたしはその反対側にいて
凍りつくでしょうか
その時涙は
蒸発するか
固まってしまうしかない
今きみのほおに
こぼれ落ちる涙が
教えてくれる
この星が
今も回っていること
傷だらけの
回転木馬のように
傷だらけのこの星が