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(詩)祭り囃子

公園のすみにいつもいた
もうよぼよぼの
野良猫がいなくなっただけで
毎朝その野良猫の顔を見るのを
楽しみにしていた
わたしの心はさびしい

きみだって
きみは気付かないだけで
誰かがきみの顔を見るのを
毎日
楽しみにしているかも知れないよ
たとえば、
たとえば……かみさま、とか

人間、死ぬ時は
ひとりぼっら、だなんて言うけど
本当かな?
かみさま、
わたしを迎えに来る時は
目出度い、目出度い
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