上を向くのも前を見るのも辛いから
ふとした瞬間に心が打ち砕かれていることを認識することがある。
それはキラキラした生活を送っている同級生のSNSを見たときかもしれないし、弱い自分が前面に出てきたときかもしれない。はたまた、ただ時間だけがあり思考が暴走しているときかもしれない。
八方塞がりなことを認識して絶望する瞬間なんて大抵些細なくだらないことをきっかけに気づかされるものだ。前を向くことも上を向くことも苦しくてただ立ちすくむことしかできない。そして足元だけを見て前へ進む勇気もない。そんな日常が繰り返される。
前を向くこともできず、上を見ることも苦しくてただ足元を見て現実逃避をする。そしてどこにも行くことができない自分を嫌悪する悪循環。ボロボロになった心は些細な勇気とか新しい場所へ飛び込む度胸とかそういったすべてのポジティブな感情を封殺してくる。どうにか折り合いをつけて停滞している自分を動かさなければと思うほど、ぬかるみから抜け出せなくなる気がする。
過去に囚われているとか現実に打ちのめされたとか立ち止まってしまい、次の一歩が踏み出せなくなる理由なんていくらでも思い浮かぶし人それぞれ理由・原因があると思う。
それでも立ち止まれば周囲の人達からどんどん置いていかれてしまう気がするし、馬鹿にされているように感じてしまい息も出来ないまま足元を見ることもままならず無理やり進み続ける。どうにか進んだその先がどうなっているかなんて誰にも分からない。分かっていれば壊れた心と身体で進まなくてよくなるのだろう。
なんて思考をしてみても現実は何一つ変わることなく、前を向くことは怖くて上を見るのは辛いまま。