寝てばかり
自宅療養19日目。5:50起床。朝からドラマ『アンチヒーロー』の第3話を観る。少しづつ物語が進んでいくが高揚感は未だ少ない。長谷川博己のクールな演技は変わらずで、謎めいた雰囲気は好感を持てるのだが。次回あたりで何かの真実が明らかになりそうだ。その時の演出に期待したい。
朝食を終え、ベッドに横になり煙草を吸う。昨日届いた矢川澄子と山崎努の本をパラパラとめくる。やはり頭に入らない。読書の気分ではなかったのだろう。自分の感情がよくわからないな。欲望と行動のミスマッチ。
この日記はまとめて書くのではなく、一日の中でこまめに記述している。このスタイルでつけ始めて3週間が経ち、ようやく習慣化の入口に立てた気がする。
昼食後にドラマ『滅相もない』第3話を観る。演劇的手法を取り入れた野心作だ。ワンエピソードが全て風変わりでうまくカテゴライズできないが、特にオチが無くとも面白い、何となく。この宙吊りにされた感情の振り子が先に進むにつれ振り幅が大きくなっていくのだろうなと予想できる。役者陣もいい。各エピソードにハマっている。先が楽しみなドラマのひとつ。
曇天で雨も降りそうだが、別に気分は落ちていない。入院してた時、自分のベッドから窓は見えなかった。外の景色を見るためには車椅子で移動しなければならなかった。談話室の窓際に陣取り、心の中で思い切り手を伸ばしていた。窓を突き破って外気に触れたかった。そんな些細なことを心から願っていた。窓も開くが5cmほどだった。全部開いたら事故が起きる可能性もあるからだろう。窓が全開にできたら、隠れて煙草を吸ってたかもしれない。いい大人がそんな事を考えるのはおかしいが、外出もできず見舞いも不可な病院だったので、本当に閉じ込められているような気分で過ごしていたのだ。それに比べれば曇天など気にならない。窓を全開にして風を入れる。それだけで嬉しくなる。
夕方16:00〜23:00まで寝てしまう。これじゃ夜寝れないじゃんと思っていたが、深夜2時から7時まであっけなく寝た。何もしてないのにどうして。何の要請で睡眠が必要なのか全くわからない。