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300字SS

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青波が今まで書いた300字SSを纏めています。
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記事一覧

Twitter300字SS「救う」

 悪い魔法つかいは、人の望みを叶える代わりに、「生きる力」を奪うのだという。 『願いを叶…

青波零也
3年前

Twitter300字SS「残る」

 すずめの、今日のおやつはシュークリーム。  一回り大きめのシュー皮の中には、生クリーム…

青波零也
3年前
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Twitter300字SS「波」

「この小さな箱の中で、人が喋っているのかい?」  突然のウェールの質問に対して、すずめは…

青波零也
3年前
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Twitter300字SS「答える」

 椎名すずめが秘密の名前を唱えれば、魔法つかいイリスに早変わり。なのだけれども……。 「…

青波零也
3年前
1

Twitter300字SS「影」

「今日の朝、突然、でっかい影が頭の上をよぎったから、見上げてみたらさ」  休み時間。すず…

青波零也
3年前
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Twitter300字SS「届く」

 椎名すずめは今日も魔法つかいイリス・アルクスに変身する。イリスは虹色の尻尾髪を閃かせて…

青波零也
3年前
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Twitter300字SS「道/路」

「わわ、遅刻遅刻!」  椎名すずめは鞄を肩に引っかけて、通学路を走っていく。  すると、目の前に立ちはだかるのは『通行止め』の工事看板。けれど、それはすずめの足を止めるには至らない。  すずめが鞄の口を開けば、ひょこりと顔を覗かせるのは羽のような耳を持つぬいぐるみ。そのぬいぐるみが、ぱくぱく口を開く。 「遅刻するたびに変身するのはどうかと思うけどね」 「うるさいなあ、行くよ!」  ――空に描くは七色の虹。 「イリス・アルクス!」  秘密の名前を紡げば、すずめの姿は魔法つかいイ

Twitter300字SS「隠す」

「じゃあね、すずめちゃん」  教室からひとり、またひとりと人が去っていき、やがてすずめ以…

青波零也
3年前
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Twitter300字SS「服」

 気づけば冬はもうそこまでやってきていた。  すずめはダッフルコートをクローゼットから引…

青波零也
4年前
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Twitter300字SS「選ぶ」

 家の近所のお手ごろ価格の洋菓子屋さんを覗いて、すずめは腕に巻きついたぬいぐるみ……、の…

青波零也
4年前
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Twitter300字SS「夕」

 霧明かりがゆるやかに力を失いはじめる夕刻、点灯夫は霧払いの灯を灯しなおす。明るい霧を払…

青波零也
4年前
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Twitter300字SS「橋」

 灯を篭めたランタンを片手に、彼らは橋を渡っていく。ひとり、またひとりと霧の中に消えてい…

青波零也
4年前
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Twitter300字SS「書く」

 好きで書いていたって嫌になる時はあるんです、というのが先生の言い分。  それがたまの気…

青波零也
4年前
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Twitter300字SS「鞄」

『ヤドリギ』が地下迷宮『獣のはらわた』の案内人を始めると言い出した時、誰も止める者はいなかった。  ただ、心配はされたし、色々なものを預けられた。  丈夫な外套に滑りづらい靴、切れ味のよいナイフに右腕の代わりの蔦でも持ちやすいランタン。それから多くの荷物を持ち運べるようにとポケットのたくさんついた背負い袋。  大げさな、と思ったあの日を思い返しながら、古びたランタンに火を灯し、いっぱいになった袋の中身を確かめる。あの日貰ったナイフは今も現役だし、ポケットの一つは薬草でいっぱい