🔷 モチーフ 🔷
「甘えてはいけない」「いい子の患者さん」「自尊心」「傷つくのが怖い」「無意識に不安を抑圧」「気持ちを見ないようにする」
・私は入院中、いつも無意識にこのような気持ちを持ち続けていたのかもしれない、今回書いていて、このことに気づきました。子供の頃から身につけてきた我慢する性格が、入院という特殊な環境の中で、浮き彫りになったのかもしれません。
・病気の進行、未知の治療、医療という環境も、全部が怖かったはずです。怖いのは当然だと思います。でも、怖いと自分で認めてしまった時に、奈落の底に落ちて戻って来られないと感じていました。
・怖さから目をそらして、本当に気持ちが底まで落ちませんでした。このことについて「良かったのだろうか?」という気持ちを、後に持ち続けることになります。というのも、我慢した感情は、消えてなくなったわけではなくて、抑圧されて気持ちの底にずっと残り続けていたはずです。この抑圧をどうするのか、私の中にはこの課題が、後々までずっと残されることになりました。
・また、その気持ちを誰かに伝えて良いものなのか、誰に伝えたら良いのかを、見出せずにいました。「「辛い」と気持ちを口にしたい」「甘えて泣きたい」というのが本心だったと思います。この気持ちのやり場をどうしたらよいのか?そもそも自分で何とかするものではないのか?と思い続けています。人に甘えてはいけないだけでなく、甘えて期待を裏切られた時に自尊心が傷つくのが怖いとも感じていました。
・入院中は、気持ちを我慢し続けたように思います。気持ちの一部は、他の患者と分け合うことで軽くできていたかもしれません。そして退院後にやっと、少しずつ人に伝えられるようになりました。
・ここに書いているのも、そんな気持ちを吐露して昇華していく行為なのかもしれません。
・看護師に期待して辛い気持ちを伝えてもいいのか、という葛藤もありました。私は看護師に、少しだけ言葉にして伝えてみています。看護師の戸惑いを見て、やはり違うんだと思って、その言葉を引っ込めています。
このことについて、私は次のような言葉を日記に書いています。
「看護師」
看護師とは、この後さまざまな形で交流し、支えてもらうことになります。このことについては、入院中期の記事に書きたいと思います。
文・写真:©青海 陽2023
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