中3受験生の息子と塾
え…?まじか?
言葉が出なかった。
中3受験生の息子と、何となくダラダラ続けている塾について話した時のこと。
「自分の力を最大限引き出すために、塾を続けたい。」ほうほう。
「行きたい高校はある。勉強はしたい。でも自分ではできないと思う」…ん?
「なるべく最短で、楽をして合格したい」…はぁ!?
まじで脱力した。
いつのまに、我らが息子はこんな思考に陥っていたのだろう。
しかも、親の言うことは時代遅れだと言わんばかりに聞く耳を持たない。
地元の大手集団塾に通っているのだが、いつもダラダラと遅刻ぎみ。
そして先日、まったく宿題をせずに通っていることが判明した。
つまり、最も苦手な英語は、1ミリも理解できない長文の説明を、ただぼーっと座って聞いているだけ。
あんまり根掘り葉掘り確認するのもよくないかと思っていたこともあるが、親の方もあまりに放任というか塾に行っていることでまぁいいかと思いすぎていた。
元々英語を何とかできないかと通いだしたのだが、まったく成績は上がらないどころか、徐々に下降している。たぶん、ついていけなくなっているんだと思う。
個別指導塾ではないので、息子に合わせたカリキュラムでは当然ない。
塾の良し悪しではなく、息子には合わない塾なのだと夫も私も判断した。
業を煮やした夫が、最近英語の特訓をし始めた。
息子もヤバいと自覚はしているので、納得の上で。
だけどねぇ…何か違和感あるんだよねぇ。
夫にしてみればここから本領発揮とばかりにがんばるけど、肝心の息子の方は、お父さんがいないときはいつも通りダラダラしてる。自分からやろうという気配が全く見られない。
で、息子の意見がはじめの通りだ。
「塾はやめたくない。夏休みが勝負だと言った。」…だから自分もやれるはず、ってこと?
今まで全く、ほんとにまっっっったく、やれなかったよ?
しまいには、自分の貯金(お年玉とか)をはたいて塾を続けたいという。
「だってお金の使いどころってここやん?」んんん?
どうしていつも自分は不在なの?何でお金払って”周りに”させようとする?しかもまだ稼いでもない中学生の身で?
自分がやろうとすればすむことではないの?
どんなに言葉を尽くしても、届かない。
何か悲しくなってきた。私、こんな思考を植え付けたんだろうか?
「それはお母さんの意見だよね?僕の意見とは違う。そういうことやろ?」
確かに、自分と人は違う。違っていていいし、無理やり同じに合わせなくてもいい。と教えてきた。
人と付き合っていく上で、”違う”ということが前提になってほしかったから。
でもね、それは”人の意見は全く聞かない”という意味では、ないの。
自分と違う人の意見を聞き、時にそれを受け入れたりしていくことで、自分の器は大きくなっていく。
はじめからそれを拒否していたら、世界は広がっていかないし、人生は豊かになってはいかない。
実際そうやっておとーさんおかーさんの意見を拒絶し続ける息子を見ていると、「もういいよ、好きにすれば?もう何にも言わないよ、落ちるところまで落ちてみたら?」と言ってしまいたくなる。
親ですらこうなのに、これから生きていく上でかかわっていくだろう人たちは、その器の小ささを見抜けば、去っていく。表上は変わらなくても、心の中で、そっと切り捨てられる。
割と賢い子だと思っている。親バカかもしれないけど。
いつか気づいてくれるだろうか。そして親はいつまでそれを待つ?
今はいくら言葉を重ねても届かない。
あーまじしんどいでーす
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