映画感想|ナミビアの砂漠①
上映時間を調べるまで映画のタイトルを「ナミビアの涙」だと思っていた笑 そのくらい前情報が足りていない状態で観に行った。
no+eでフォローしている方々が感想を書かれていて気になっていたので、いつか観よう、なんならWOWOWで配信されるようになってからでもいいかな、と思っていた。
だけど、今月公募に送る短編がもうそろそろ最終見直しを終えて送り出すという段になって、この映画ポスターの女優の眼差しが妙に気になってきた。
「そういう短編書いたなら、観て行きなよ」そう言われている気がした。
新宿シネマカリテ。
もうほとんどの映画館で「ナミビアの砂漠」の上映は終了していて、頼みの新宿だった。今週で終わるというのに、一日三回も上映してくれている。
館内はレトロな雰囲気で素敵。後方に映写機があるから立ち歩く際は気をつけてね、とアナウンスされた。絶対立ち歩かない、と心に誓う。
上映時間は2時間17分。
部屋が明るくなり、一番後ろの席からとぼとぼと出口に向かいながら、観に来ていた他の客をチラ見した。
若い人からご高齢の方々までいる。
出口へとつづく列に並んでいるあいだ、若い女子二人が私の背後で
「これ、語れないわ~」
「ね。感想伝えづらいw」と言った。
ふむ。
私はというと、「ちょっと考えさせて」という感じだった。
「頭整理したいから、とりあえずZARA行くわ」
誰にも訊かれていないけれど、そう言うと私は映画館近くのZARAに向かった。
(土曜の新宿のZARAはカオスだったので結局なにも考えられなかった)
そんな流れで、仕方なく駅を変えて日高屋で遅い昼食(早い夕食)を取ることにした。
本当はこの日、美術館へ行こうか迷っていたので少し綺麗めな格好をしていた。
だからハンカチを膝の上に広げて、行儀よくレバニラをむしゃむしゃ食べたのだ。
日高屋の話はどうでもいいから早く映画の感想を書きなよ、と思われているだろうし、私自身もそう思っている。だけど、正直この時点で私のこころは「無」であった。
なんなら焦っていた。
レバニラを食べつつ、ちょこっと「ナミビアの砂漠」についての感想などをネット検索して読んでみるも、なかなか共感できない。
世間では絶賛されている。
私はワンシーンも見落とすことなく観ていた。
それなのに、観終わってすぐの時点で私は誰の感想にも共感できていなかった。
つづく
つづきを書きました⬇️
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