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青豆の自己満足

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自作のショートショート・短編小説の中で、気に入っているものを纏めます。 他人の評価は関係なく、自己満足のためにここに集めていきます。
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#恋愛

掌編小説|初恋は契りて

✧✧✧   大学に進むために上京して、一年と三ヶ月が経とうとしていた。初めのうちは気の合…

青豆ノノ
4か月前
126

掌編小説 | 儀礼

※暴力的な表現を含みます。  平日の昼間だ。早朝から江の島観光をした帰り、新宿までの普通…

青豆ノノ
10か月前
94

短編小説 | スタートライン

 集合場所に集まった全員、メガネだった。夜行バスだからね、こうなるわなと最初に言ったのは…

青豆ノノ
11か月前
178

短編小説 | 最後の接吻

最後の接吻をするには、あと3cm、唇を突き出すことが必要だった。もしくは、オオアリクイのよ…

青豆ノノ
1年前
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ぼくらのもの (#シロクマ文芸部)

最後の日だった。久々に訪れた東京で数日をすごしていた僕は、最終日の今日、観光をするでもな…

青豆ノノ
1年前
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中年ラブ・ストーリー(前編)

「あっちゃん。それでどうするの、結局」 三原さんはさっきから私に同じ質問ばかりしている。…

青豆ノノ
1年前
109

今日が雨なら (短編小説)

心地良い音量で「レットイットビー」が流れている。だけどこのカフェで流れるレットイットビーを歌っているのはビートルズ本人ではないと気づいたのは少し経ってからだ。 子供の頃、家では両親がビートルズのアルバムを繰り返し流していて、それを聞いて育ったはずなのに、このカフェに響くレットイットビーの変化に気が付かなかった。 「そういえば」と、音楽すら久しぶりに聞いていることに気づく。 家から徒歩10分くらいの、近場にも関わらず足を踏み入れたことのなかったカフェで、いろいろなことに気づい

逃げる夢 (#シロクマ文芸部)

「逃げる夢を見たって?」 男は、そう言って私と目を合わせようと起き上がろうとする。私は男…

青豆ノノ
1年前
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AYA (短編小説・前編)

「本当の貴方は今、夢の中なのでしょう?」 私の隣に横たわる裸の女は半身を起こし、長い髪を…

青豆ノノ
1年前
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