【連載小説】空想少年の宿題 第2話「オカルト研究会」
第2話「オカルト研究会」
昨夜は、遅くまで雨が降っていたと母さんが言っていたけど、アスファルトは鉄板みたいで、水たまり一つ見当たらない。
午後になっても、頭上に居座ろうとする太陽を恨めしく思いながら、丘にある家までの道をまっすぐ歩いた。
夏休みというだけでワクワクした気分になるけど、これと言って予定があるわけじゃない。
毎年、今年こそは何かでかいことをと意気込んでは、何も計画せず、夏を迎えてしまう。小学6年生になった今年も、いつもと同じ。何もない夏休みだ。
クラ