人生の時間をより良いものにするための"行動"とは?
どうも、あおきです。医学部でコミュニケーション教育と心理学教育を行っている研究者兼心理カウンセラーです。
行動活性化という心理療法の発想に基づいて人生の時間の使い方の話をずっとし続けております。前回は、価値の明確化、自分が大事にしたいことを明確にすることによって、どういうふうに自分の時間を使ったらいいかが分かるよね、みたいな話までしたかなと思います。
いろんなことに興味を向けて、いろんな対象に自分が大事にしたいことをプライオリティを置いた方が、1つのことがダメになっても他のことに行けるので、なるべくたくさんの分野にまたがって大事なことを明確化した方がいいよね、って話をしたかなと思います。
実際に自分が大事にしたいことを、人生の時間の使い方に対してどう落とし込んでいくかっていうと、行動です。
普段皆さんが取ってる行動のうち、どれが自分の人生を豊かにするのか、そしてこれはそれとは掛け離れているかもしれないな、ってことを分けていきます。
以前に『記録をつけてください』みたいな話をしたと思うんですけど、1日の中でしていることを記録を取るなり、リストアップしてみて、それを1週間分くらい続けると、行動のリストみたいなものができると思うんです。
それを使って、どの行動が自分にとって大事で、どの行動は実は自分にとって大事じゃないのかってことを考えていくといいです。
めっちゃ分かりやすい例でいくと、『社会貢献したい』っていう価値を持っていたとしたら、ボランティア活動をするとかはすごい分かりやすいですよね。
私だったら、YouTubeを撮るとか、そういうのが社会貢献するっていう価値に沿った行動になります。で、その行動をしている時は、皆さんにとって重要なことを生活の中でできているってことになるので、人生の時間の使い方が有意になっている可能性が高いのかなと思います。
日常の行動をその価値に結びつけて考えてみると、『実はこれも自分の人生にとって大事なことなんだな』ってことに気づく場合もあります。
例えば、料理をするっていう行動を取った時に、その人にとって料理をする意味合いは違うと思うんですよね。単に自分の食欲を満たすためってこともあれば、趣味として料理を楽しむってこともあるかもしれません。また、美味しいものを食べて豊かに暮らしたい、みたいな価値な人ならば、その瞬間は幸せを感じられますよね。あるいは、子どもや家族のために料理を作るという行動は、家族を大事にしたいという価値に向けた行動になります。
なので、日常的にぼんやりしているような行動でも、実は価値に向けて行動している場合もあります。そういうふうに、自分が大事にしたいことと、自分がしている行動を結びつけて、『どれがどのように必要なのか』ってことを一度考えてみると、自分にとって必要なことがだんだん分かってくるのかなと思います。
ただですね、価値とか大事なことに向けてアクティブに行動しすぎると、やっぱり疲れちゃいますよね。
だから、『社会貢献したい』からといって四六時中ボランティアしていると、過労で倒れてしまいます。実は、休憩したりリフレッシュすることも、価値に向けた行動の1つだったりするんですよね。社会貢献をするためには、ゆっくり休んで自分のパフォーマンスを管理する必要があるので、ボランティア活動をしっかり続けるためには、休憩することも価値に向けた行動になるわけです。
そのように、直接的な社会貢献活動、たとえばボランティアをすることだけでなく、間接的に社会貢献に影響する休憩や準備、しっかり食事をとることも、価値に向けた行動の一部です。そういうふうにして考えると、皆さんの人生で何が大事かを考えるきっかけになるのではないかなと思います。
自分の大事にしたいことを明確にしてみたら、それに向けて自分がどんなことに取り組んでいるのかも合わせて考えてみると、より良い人生を過ごせるのではないかなと思います。
とはいえですね、忙しさにやられてしまって、こなすしかないって感じになることもあったりしますが、やっぱり健康であることが一番重要ですよね。健康が人生を最大限楽しむことや、仕事を充実させることにも繋がっていくと思います。
ただ、食べるための仕事、つまりライスワークもしなければならない、ってことには変わりないですけど、どれぐらい何をするかっていうバランスが難しいところだとは思います。
そういうふうに、仕事も考えつつ、どういう人生の時間を使っていくか、大きな目で考えていくことも重要だなと思います。
それでは最後までお付き合いいただきありがとうございました!