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何かを始めるための心理学。

心理学は、例えば朝早く行くという風に一旦行き始めたら習慣を続ける理論としては秀逸です。だから続けることに関しては心理学は得意なのですが、行動を始める時、初めてやる時についてはあまり得意じゃないという話があります。

しかし、実際にそうなのでしょうか?今日は心理的に行動を始めるコツが何かないか?考えてみましょう。

実はいろいろと方法はあると思います。私個人としては行動を始めるのは結局、気合いが必要だと感じます。気合いと根性で「よし、やるぞ」と感じてやっていると思います。

ただ、気合いだけで片付けてしまうと解像度が低すぎるので、「気合いって何なのか?」を考えるのがいいと思います。

成功イメージ

まず、気合の構成要素ですが、なにかを始めるときにに「よし、やるぞ」と言ってやるよりも、終わった後のプラスのイメージ、達成感、満足感、ドパミンやアドレナリンが出ている感じが忘れられないということだと思います。

おそらく、一回成功した時や、それでポジティブ感情が出てきたときの、やってみることによってうまくいった成功を得られる感じをイメージするのが一つの方法だと思います。

ポジティブな結果をイメージをすることです。やった、やり切ったという感じや、こんなことができて嬉しいという感覚を、イメージして行動するのが一つのコツだと思います。

試しにやってみる=認知的不協和低減行動

もう1つありそうなのが、行動活性化でよく話に上がる点です。しようとした時、人は基本的に面倒くさがりで変化をしたくないので、「やらない」「できない」という言い訳を考えます。

だから、行動をした後に面倒くさいと感じることと、行動するとポジティブな結果が得られるという期待との間の不協和を解消するため、面倒くさくてできないからやらないという理由を探そうとします。

この現象はフェスティンガーの認知的不協和理論で説明できると思います。

フェスティンガーの認知的不協和理論は、人々が保持する二つ以上の矛盾する認知(信念、態度、知覚など)が一緒に存在すると、不快な心の状態、すなわち「認知的不協和」として知られるものを経験するという理論に基づいています。

この不協和を解消するために、人々は自分の態度や信念を変えるか、新しい情報を導入して矛盾を和らげる努力をします。

人々が「やらない」「できない」という言い訳を考える背景には、行動することの面倒さや変化の恐れと、行動すればポジティブな結果が得られるという期待との間の矛盾が存在します。この矛盾が認知的不協和を生むようです。

行動活性化のアプローチで「試しにやってみませんか?」と提案する背景には、この不協和を解消する意図があります。

具体的には、行動を実際に取ることで、「面倒くさくてできない」という認知や信念を再評価する機会を提供し、実際の結果(成功や失敗)を通じて不協和を和らげるか、解消することを目指しています。

要するに、フェスティンガーの認知的不協和理論をこの文脈で適用すると、人々は行動とその結果に関連する矛盾する認知を持っており、それを解消するための手段として行動を試すことが推奨されているのです。

行動活性化のアプローチでは、行動しない理由を探し出そうとするのですが、言い訳は出てくるし、面倒だと感じることもあります。それでも「試しにやってみませんか?」と提案します。

なぜなら、行動を始める前には、その結果がうまくいくのか、失敗するのかはわからないからです。だから、まずは行動して、その結果を確認してみることを提案するのです。

その「試しにやってみる」という行動は非常に重要です。行動を開始する際に「これはできるのだろうか?」と疑問に思う時、その行動を試すという感覚は、やる気を引き出す要因や要件の1つだと思います。

できることを見つける=自己成就的預言

「やらない」言い訳に対して、行動実験で「試しにやってみる」ことに加えて、できる理由を見つけるアプローチが取られていると思います。

例えば、「前回もすごい歴史動画を作成したから、今回も作れる」という過去の実績を参照することや、皆さんからの応援を背景に「頑張ろう」とするような理由づけを行うことが考えられます。

できる理由を探すことで、それを実現するための行動を段階的に始めることができます。これは「自己成就的預言」とも言えるでしょう。

このようにすることで、人は自分を「できる」方向へと導いていくのだと思います。こういった点は、人間の認知的な側面を駆使して、「できる」方向へ導く要素として考えられます。


それでは、最後まで読んでいただいて、ありがとうございました~

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