見出し画像

複雑な選択肢があったとき、どう選べばいい?【心理学】

どうも、あおきです。医学部でコミュニケーション教育と心理学教育を行っている研究者兼心理カウンセラーです。

今日は「ディシジョンツリー」について話してみようと思います。ディシジョンツリーって、ちょっと聞き慣れないかもしれませんが、実は日常でも役に立つ方法なんです。

簡単に言うと、ディシジョンツリーは複雑な選択肢を整理して、最終的に何を選べばいいのかを視覚化するツールです。

特に大事な決断をするとき、たとえば進路選びや将来の職業を考えるときに役立つものなんですよね。

ディシジョンツリーを使うときは、まず最初に「決めなければならない問題」を明確にします。

たとえば、「大学で何を専攻するべきか」という問題があったとしますよね。

その次に、この問題に対する選択肢を考えます。ここでは「心理学」「経済学」「工学」など、いくつかの選択肢があるとします。

次に、その選択肢ごとに起こりうる結果をリストアップします。

たとえば、心理学を選んだ場合は「人を助ける仕事に就ける」「収入は安定していないかもしれない」など、メリットとデメリットをそれぞれの選択肢に対して書き出していきます。

こうして選択肢を視覚化することで、自分がどの選択肢を取るとどんな未来が待っているのかを、より明確に理解できるんです。

ディシジョンツリーのポイントは、この「枝分かれ」するところにあります。

選択肢が複数あって、その先にまた別の選択肢があったり、いくつかの結果が予測されるとき、これを図にしてみると全体像がわかりやすくなるんですよね。

選択肢Aを選ぶとこういう結果が得られるけど、選択肢Bを選ぶと違う結果が得られる。

どちらを選んでもメリットやデメリットがあることが、目で見てはっきり理解できるようになります。

そして、この視覚化を進めると、「どの選択肢が自分にとって一番良さそうか」というのが、少しずつ見えてきます。

たとえば、心理学を専攻すると人を助ける仕事ができて自分の価値観に合うけど、収入の不安定さが気になるかもしれない。

工学なら安定した収入が得られるけど、興味が持てない分野かもしれない。

こうして複数の視点からそれぞれの選択肢を比べることで、感情的な決断ではなく、論理的に選択できるようになります。

ディシジョンツリーが特に役立つのは、感情に左右されず、冷静に物事を判断できるようになるところです。

日常の選択って、どうしても感情的になってしまいがちですよね。

でも、ディシジョンツリーを使うことで、頭の中でごちゃごちゃしている選択肢を整理でき、しっかりと見通しを持って決断できるようになります。

最後に、ディシジョンツリーは「未来を予測するツール」ではなく、あくまで「今の自分にとって最善の選択」を見つけるためのツールです。

だから、どんな結果が待っているかを完全に知ることはできませんが、少なくとも自分がどこに向かいたいか、どんなリスクやメリットを許容できるかを考えながら決めることができるんです。

というわけで、何か大きな決断をするときには、一度ディシジョンツリーを使って選択肢を整理してみるのはどうでしょうか?

視覚的に整理することで、自分にとって最善の選択が見つかりやすくなるはずです。

それでは、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

いいなと思ったら応援しよう!