【心理学者の雑学】話し上手にならないとコミュニケーションはうまくいかないのか?
みなさんは、ひととコミュニケーションをとらない日ってありますか???
多くの方はいろいろな場面やいろいろなかたと日々コミュニケーションをとっていると思います。でもなんか、コミュニケーションがうまくいかないなあとおもったり、もう少し上手にコミュニケーションを取りたいなあと思ったりすることもありますよね。
わたしも大学でコミュニケーションを教えているのですが、多くの学生さんが「話を上手にできるようになりたい」といいます。ですよね、話し上手になれるのがいいなあと思うわけですね。芸人さんみたいにすべらない話したいですよね。
しかし、話を上手にすることがコミュニケーションの目的でしたっけ?今一度考えてみてください。
コミュニケーションの目的は、面白い話をすることではありません。
相手と良好な関係を作ったり、楽しい時間を過ごしたり、じぶんにとってメリットがあることがらを引き出すことがコミュニケーションの目的です。
そのためには、話し上手になる前にまず聞き上手になりましょう。コミュニケーションは、自分と相手の双方向型ですので、こちらが面白い話をしなくても上質なコミュニケーションをとることができます。
そのためには、じぶんが面白い話をする必要はなく、相手から話を引き出したり、話しやすい雰囲気を作ったりすることが大事です。
相手が話しやすい雰囲気を作るために、まずは非言語的コミュニケーションを大切にしてみましょう。非言語的コミュニケーションというのは、コミュニケーションの言葉以外の要素のことです。
まず、相手の話にうなづきましょう。うなづくことで、相手が聞いてもらえたあと思う感覚を持ってもらうことができます。特に、相手の話が終わるタイミングや「、」がうたれたタイミングでうなづいてみましょう。
次に、アイコンタクトをしっかりしましょう。恥ずかしくて人の目を見れない…という方、目を見ないで話しているほうが変に思われることが多いんで、まず顔をあげてみませんか?そして、相手の目を見ると本当に緊張してしまうんで、おでこを見てください。これでけっこういけます。
最後に、笑顔で話しましょう。笑顔でいる人は好感が持たれます。笑顔を作るのが苦手な方は、唇の横、口角をちょっとだけあげてみてください。それだけで良い笑顔が作れますよ。ただし、笑顔がそぐわない文脈もあるんで注意してくださいね。
コミュニケーションのしかたについては、また機会を見てご紹介しますね。最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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筆者 あおきしゅんたろうは福島県立医科大学で大学教員をしています。大学では医療コミュニケーションについての医学教育を担当しており、臨床心理士・公認心理師として認知行動療法を専門に活動しています。この記事は、所属機関を代表する意見ではなく、あくまで僕自身の考えや研究エビデンスを基に書いています。
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