漫画感想：『ハロー、イノセント』25話 / 酒井まゆ

『ハロー、イノセント』25話 / 酒井まゆ

りぼん2022年7月号。

5巻の続きから。

祝・連載2周年！
そんな記念すべき回に、遙夏はるかと雪灯ゆきと、ついに……な回。
4巻で遙夏が「雪灯は優しいから絶対に自分からは私のこと振らない」と言ってましたが、だからってその言葉を遙夏に言わせてしまうのか……。
「好きな人がいる」って先に言ったのは雪灯なのに。
本当にそういうところ雪灯ずるいなあ。
他にもこのタイミングで「遙夏は大切な幼なじみ」と言ったり。遙夏も言ってるけれど、本当にそういう所だぞ雪灯。

「私は自分の幸せしか考えてなかった」と遙夏が言ってますが、雪灯も結以ゆいも自分の幸せを第一に考えていいんだよ。
しかし家庭環境からなのか雪灯も結以も他人ひとの幸せを第一に考えてしまいそうなあたり。
さてこれで雪灯と結以がすんなり付き合うという流れにはならなそうでどうなる。
一番の心配の種は隆生りゅうきがどう出るかですが、何回でも書きますがその方が平和だからこのままフェードアウトでもいいですよ……。

家庭環境といえば、冒頭で雪灯が遙夏の家に飾られている家族写真を複雑な表情で見るシーンがありました。
その写真に写っていたのはおそらく遙夏と遙夏の両親と雪灯、妹の名桜なお、そして雪灯と名桜の祖母。
写真は比較的最近撮られたもののようでしたが、雪灯の両親が見当たらないんですよね。
母親は亡くなったと以前に雪灯が自ら明かしてますが、父親についてはほとんど触れられていません。1話で祖母が雪灯に「きっとお父さんみたいな警察官になれるわよ」とだけ。今どうしてるかは明かされていないんですよね。
他にも謎なのは1話で雪灯の父親の写真は家に飾られていたのに対し、母親の写真は飾られていなさそうな点。その点に関しては祖母が絡んでいそう。
結以も家族と何かあったことは現時点で匂わせてあるだけですし、雪灯と結以2人とも「家族」というものとの闇は深そう。