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混沌と混ざり合って
年末は初めてのDIYに挑戦して稼動棚を作った。それにより、これまでデッドスペースが多かった収納スペースが余すことなく使えるようになりとてもよかった。何かを作るのは楽しい。
物置やキッチン周辺なども、夫の手伝いもあり、まだまだごちゃごちゃしてはいるけれど着々と片付いてきた。あとはリビングにはみ出ている電子レンジ、トースター、炊飯器をなんとかキッチンに収納できないかと棚を探しているが、理想の高さと対荷重を満たす棚がなかなか見つからない。
いつまで経ってもなかなか片付かない我が家だけれど、たまたま5年くらい前の写真を見返していたら信じられないほど家がゴチャゴチャしていて、なぜここにこれが??みたいな物ばかりあったので、遅々としていてもやはり2回の引越しを経て片付いてきているのだろう。
その他、年末には自転車が突然パンクして、誰かに穴を開けられたのか?恨みを買ったか?などと疑心暗鬼になったけれど、自転車屋さんに持って行ったら、空気不足による経年劣化とのことで取り扱いについて渋面をされ、他人を疑った自分が恥ずかしくなった。年末年始は旅行や帰省やらであっという間に過ぎていった。
少し前にNHKの「日曜美術館」で若かりし頃の谷川俊太郎の回の再放送がやっていた。若い頃の谷川俊太郎が話している所をほとんど見たことがなく、あまりにも頭の回転が早く早口で、まさに立板に水といった感じで話すのでびっくりした。心なしか一緒に出ているアナウンサー?も面食らっているように見えた。
そこから興味が湧いて図書館で谷川俊太郎「ひとり暮らし」というエッセイ本を借りてみたらこれがまたとても面白く、まだ読み終わってないけれど最近読んだ本の中で一番刺激を受けた。改めて、詩人として一生を過ごすってほんとにすごいことだなぁとしみじみ思った。他の本ももっと読んでみたい。
娘は3学期が始まり、最初は憂鬱そうだったけれどあっという間に慣れてきたようで、こんなことやったんだ、あんなことやったんだとあれこれ話してくれる。付き添いも初日だけ終日付き合ったけれど、翌日からはわりと短時間で済むようになったので、家であれこれ作業する時間が取れてありがたい。
最近娘は夫が買ってくれたバドミントンが楽しいようで、一緒にやってみたら初日は最初のトスも難しくて全然ラリーにならなかったけれど、3日目には7回続くようになった。私は特にバドミントンが好きなわけでも無いけれど、やりだすとなんだか止まらなくなり結構楽しい。運動不足なのでちょうどよい。二日連続でバドミントンしていた場所が、遊び禁止エリアだったらしく、警備員さんが自転車で近づいてきてここではできないんですよと説明された。どおりでこんなに広い場所なのに私たち親子以外誰も遊んでいないわけだ。でも注意書きの看板なども特に見当たらず、なんでここで遊んではいけないと皆が理解してるのか、暗黙のルールなのかなど謎は深まった。
ここ最近、数年ぶりに創作意欲?のようなものが湧いてきてる感じがしていて、久しぶりに、作ることが楽しい。手を動かしてるうちにやりたい事も明確になってきたような気がする。
ここ数年はどんどん凝り固まって自己模倣的になっていて、つまらなくなっていることに気づいてもそこから抜け出せずにいたけれど、時間の流れと、周囲の友達や読書や仕事の機会や、環境の変化などが煮込んだカレーのように混沌と混ざり合って、ようやくなんだか固まっていたものが緩んできたような、初心にかえって、裸一貫、みたいな気持ちになれたような気がする。
やりたいことをやろうとすると果てしなく膨大な作業が待ち受けているのも分かっているので、進みたくない気もするけれど、やっぱり今が進む時なのかなぁ。よくわからないけれど流れで進んでみている。娘が比較的安定していそうな3月までがリミットだろうか。環境の変化が苦手な娘の様子を見ていると、4月にクラスが変わってしまうのはなかなかにハードルが高そうで、再び通えなくなる可能性もそれなりにありそうな気もしている。
でもまぁ考えても仕方ないので親子共にゆるゆると流れのままにいこうっと。
今年もよろしくお願いします!