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ある日、AOiスクールにて。#1「本気のプラレール」

「AOiスクールって、どんなことやってるの?」
「小田急がスクールやってるっていうけど、実際何をしているの?」
そんな声にお応えすべく、日頃のAOiスクールの様子を皆さんにお知らせしていく企画をスタート!

題して「ある日、AOiスクールにて。」
記念すべき1回目の今回は、スタッフも生徒も大好きな「プラレール」に取り組んだ、ある日のこと。


全部で500本以上のレール

AOiスクールにはたくさんのプラレールがありますが、そのほとんどが生徒の皆さん、ひいては保護者の皆さんから頂戴したり、お借りしているものです。感謝しかありません…本当にありがとうございます。
特に中学生以上の生徒の皆さんは「もう家では遊ばないから」と、たくさん持ってきてくれました。
それを小学生の皆さんが楽しく使い、それを見ているうちに中学生の生徒も混ざり、いつの間にか一大プロジェクトへ…というのが、よくある流れ。

AOiスクールの片隅に並んだプラレール。
車両の収納場所=車庫でしょ!ということで建設された専用車庫です。

この、たくさんのレールと車両たちをどうやって使っているのでしょうか?

「小田急を再現したいんだよね」

そんなある生徒の一言。
「いいねいいね!」「全線行けるかな?」「大野の配線が難しそう」
そんなセリフが返ってきます。

そして建設が始まります。
AOiスクールには、雑誌や書籍をはじめとする、たくさんの資料があります。まずは資料を持ってきて、配線図を眺めます。

「とりあえず相模大野を作ろう!」
そんな声から、配線図を見ながら、相模大野駅を再現することに。
もちろん、普段から配線をよーく見ているスタッフもお手伝いします。

建設補助をするスタッフ。
生徒から「あなたは江ノ島線を担当してください」なんて言われることも。

「ここは、カーブがきつくてね」とか、「こっち方向のポイントがないから出庫できないよ!」なんてアドバイスをしながら、一緒に建設。
生徒同士も、「あのポイント取って!」「通過線作るから直線がほしい~」なんて会話しながら、一心不乱に建設。

そして完成した相模大野駅はこちら!

真ん中にある2本の”通過線”がいい味を出していますね…。

声が頼りの運行管理

こうして完成した本日のレイアウト。
さあ、本番はこれからです…。

レイアウトが完成したら、やることは一つ。そう、運転です!

ただし、プラレールは、基本的に速度をコントロールすることはできません。
ということで「ストップレール」と「ポイント」を駆使して、車両がぶつからないようにコントロールしていきます。

「VSE行ったよ~」「そこで止めておいて」「了解!」
さながら本物の鉄道会社のよう。
実際の鉄道会社では、列車無線や電話などを使用しながら、運行管理を行っていますが、AOiスクールでは生徒たちの「」が頼りです。

かしこまって会話をするわけではありませんが「事故が起きないように動かすぞ!」という共通の目的に向かっていく中で、自然とコミュニケーションが生まれていきます。

「VSE並走させよう!」という一声から、一致団結して撮影会を演出することも。
実際には存在しない3編成目が並んでいるのもポイントですね!

「ここは、自分が自由にしていい場所」

今日の記事は、プラレールに取り組む生徒たちの様子を取り上げましたが、いかがでしたでしょうか?
実はこのプラレールで遊んでいる最中も、パソコンで運転シミュレータに取り組む生徒、ゲーム大会で盛り上がる生徒たち、自慢のカメラで撮影した写真についてスタッフと話す生徒など、それぞれが色々な過ごし方をしています。
そして気になったら、スッと仲間に入り、満足したらスッと他のところへ。

みんな自由に過ごしていますが、共通するのは「AOiスクールに通っている」ということ。
中には鉄道への興味がそこまで強くない生徒もいますが、いつの間にか一緒になって遊んで、仲間になっていきます。

あるとき、こんなことを言ってくれた生徒がいました。

ここは、自分が自由にしていい場所だから。
僕も自由だし、みんな自由。だから楽しい。

AOiスクールの生徒より

「I'm OK,You're OK」につながる、その基になることだと感じます。
自分の自由も、ほかの生徒の自由も認めあう。
もちろん、お互いの自由がぶつかり合うことだってあるかもしれませんが、そのときはコミュニケーションで一緒に乗り越えていく。
具体的な言葉は違っても、このことを実感してくれたら…。

そう思いながら、今日も、一緒にプラレールを楽しむのでした。

ある日、AOiスクールにて。


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