娘から教えてもらったこと
お立ち寄りありがとうございます。
イラストレーターの水森蒼と申します。
現在7歳になる娘がいるのですが
今日はその娘に教わった話
私は幼い頃、結構過酷な状況で育ちました。
ここでは詳しくは書かないけど、母子家庭と経済的に困難な生活で
色んな事に『諦める』ということが多かったのです。
その上、変に頑固で完璧主義者な性格が合わさって
『ちゃんと出来ないならもぅいいや』ってすぐに諦める癖がついていました。頑張ったのならちゃんとしたい。評価はあまり気にしないのですが、自分の中で『とりあえずが』苦手なのです。
昨日11月17日(日)、京都の植物園のイベントで出展の予定でした。
でも週間予報で土日だけ雨の予報。
非情なiPhoneからの通知に肩を落として少しイジけていたのです。
それでも、もしかしたら予報が外れるかもしれないと一応準備は進めます。
前日の土曜日はギリギリ曇り。
雨雲レーダーもチェックして
明日はもしかしたら雨がもつかもしれない…
まだ薄暗い4時ごろ目覚め
雨雲レーダーによると当日は15時ごろから雨の予報だったので、とりあえず午前中だけでも行こうと決め、娘には留守番を頼みましたが『一緒に行く』と強い意志の返事が返ってきたので、一緒に行くことに。
*娘を連れて行くとお客様と話こむとヤキモチをやき、話を中断させてくることがあるのと、単にお弁当やトイレ、出掛ける支度も全部2倍になるから出来れば、留守番をお願いしたいしたかったのです凹
出発の時間おしつつ現地に着くと、着いた途端に小雨…
雨女の威力すげぇな
雨雲レーダーには何も映ってないよ…
と空を見上げてぼんやり思いながら、準備期間中の張り詰めてた糸が急にたわみ出したのです。
私の取り扱う商品は紙ものが多いので、少しでも濡れてしまうと全ておじゃん。しかもこのイベント。去年はあんまり売れなかったしな…
湿り気を帯びた風とともに霧雨が無情にも頬に当たり何か色んなものを落としていってしまう感覚がありました。
テントを持っていないので準備も出来ず
娘に『雨降ってきちゃったし、もぅ帰ろうか』と告げました。
娘は『せっかく来たし嫌や。もうちょと待とう』と言ってくれて、彼女が出
掛けるたびに持ち歩いているノートに
あめさん ちょっと きゅうけい しといて
とB4の濃い鉛筆で書いて空に向けていました。
しばらくすると霧雨は気配を消し
ゆっくりと降りてきた太陽の光をあびながら思う。
この子が居なかったら諦めて帰ってたな
娘に『一緒に来てくれてありがとう』と伝え、準備に取り掛かりました。
この日は、新商品にとトレペで作った封筒を持ってきていたのです。
売れるか心配だったので、最小限の数だけ持って。
おかげさまで、ご好評頂き完売だったのでまた次のイベントまでに作らないとなとホクホクした気持ち。
先日個展で作ったポストカードやZINE、イラストを使った紙雑貨も持って行って沢山の方にお立ち寄りいただけました。
結局14時過ぎにパラッと来たので急いで片付けましたが、海外の方にも、絵が綺麗だねと沢山話しかけて頂いて原画もご購入いただけました。
娘はいつも失敗を気にして、新しい事を躊躇してしまう傾向があるので、根気よく伝え続けている言葉があります。
(人には平気で言うよね)
『失敗しても大丈夫だよ。』
『いくらでもやり直しはできるよ。』
『出来ると思ってやってみよう。』
『間違えた分ちゃんと覚えておけるんだよ。』
『あかんかったら、その時一緒に考えよう。ママ見てるから、一回思うようにやってごらん。』
いつも彼女を励ます時に言っている言葉を、今日は投げ返されたような気になったのです。
ご購入いただけたお客様
色んなお話をしてくださった方
そして娘にも
ありがとうが、いっぱいになって、また次に繋げる為の気持ちの糸が、少し太くなったので、ここに書き留めておきます。
【直近の出展情報】
POPUPは物販中心ですが、お近くでしたら是非お立ち寄り頂けたら嬉しいです。
下鴨神社はジブリ感あふれるところでマイナスイオン一杯ですよ。
11月30日(土)下鴨神社:森の手づくり市~秋の特別編 2024〜
ブース番号 177
12月7(土) 下鴨神社:森の手づくり市〜ものづくり forest〜
ブース番号 173