ジブリの世界が広がる苔むす森へ、雨の日こそ絶景に出会える屋久島 -後編-
屋久島は朝から雨模様。
いつもだったら少し気分が下がってしまうけど、今日はいつもと違って少し楽しみなくらい。
というのも、雨に濡れてこそ深い緑色をしたコケや木々を、本当の屋久島の美しさを楽しむことができると聞いていたから。
前日の縄文杉トレッキングで体の節々が痛むけど、シップを貼ってごまかしながら、楽しみにしていた白谷雲水峡へ向かった。
👇縄文杉の体験記についてはこちら
白谷雲水峡トレッキング
もののけ姫の舞台「白谷雲水峡」とは
白谷雲水峡は、昨日の縄文杉のコースとはまた違い、美しい渓流と何百種類の苔が生い茂る深い緑の森。
宮崎駿監督のジブリ作品「もののけ姫」の中にでてくる深い原始の森のモデルになったといわれている幻想的な場所。
実際に監督がこの森に何度も足を運んだそうです。
今回は自然に癒されながら、アップダウンの少ない半日コースで巡っていきました。
苔むす森を目指して歩く
小雨が降る中、雨具を着て歩いていく。
ガイドさんは慣れた様子で、傘だけさしてとっても身軽。
森の奥にある、苔むす森を目指して川を渡っていく。
道中出会った小トトロ。
ガイドさんが撮影用に秘密道具”コダマちゃん”を貸してくれた。
屋久島と苔の魅力
屋久島と言えば、屋久杉や縄文杉が有名だけど、苔も見どころのひとつ。
雨が多く、寒暖差のある屋久島ではたくさんの種類の苔を楽しむことができる。
日本国内に生息している苔の種類は約1800種類。そのうち屋久島だけで苔の種類が約700種とも言われいているらしい。
苔好きの私にとってはたまらない場所でした。
白谷雲水峡で出会える屋久杉
もちろん白谷雲水峡でも、縄文杉コースに劣らず、立派な屋久杉に出会うことができる。
こちらは、国指定特別天然記念物の「七本杉」。
根っこのところに、ぽこぽこと丸く苔がついているように見えるのがかわいい。
小学生が名付け親である、素敵な名前の切り株「シカの宿」。
その子はイメージで名付けたそうだけど、本当にシカが中で休んでいるところを見たことがあるよ!とガイドさんが言っていた。
大きな杉の根本をくぐり抜け、いざ苔むす森へ。
苔むす森
今日のコースのメインとなる苔むす森へ到着。
見渡す限り緑一色に染まる、静まり返った深い森。岩も、木々も、地面も、すべてが苔に覆われていた。
飽きるまでずっとここに座って眺めていたいくらい、大好きになってしまいました。
白谷雲水峡の帰り道に見つけたもの
切り株に苔が生え、そこから新たな植物が芽吹いている。
人間に切られても、またそこを苗床にして新しい木が成長していく、生命力の強さを感じさせられた。
小さなヤクザルの群れに遭遇。
きれいなお花の下でくつろいでいました。
屋久島とのお別れ
苔むす森からUターンし、半日コースは終了。今日はたった2~3時間のコースだったので、少し物足りないくらいの気持ち。
縄文杉に行くまでは絶対にそんなことを思わなかったはず。あのコースを歩き終えるとかなりタフになるようです。
屋久島は、また何度でも訪れたい島のひとつになりました。
これから屋久島に行く人へ
今回、ホテル・ガイド・登山用品は丸っとお任せのプラン。何も持っていない初心者でも、すべてレンタルで大丈夫でした。
RAKUSAホテルに泊まりましたが、夜ご飯を食べに行くのも送迎付きでとっても親切でしたし、近所にある温泉にも入れて、疲れ切った体もかなり癒されました。
トレッキングに行くなら、絶対用意しておいた方がいいのは、たっぷりの行動食。
長時間歩き続ける中、血糖値が下がって動けなくなってしまうのを防ぐために、お腹がすいたと感じる前にちょこちょこつまみながら歩くのがポイントです。
私の場合は、これを意識することで疲れにくさにも直結した気がします。
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