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のりもの(R.Yくん)
この記事は2019年8月21日にホームページにて掲載したものです。
男の子が乗り物に魅了されてしまうのはなぜだろう。
車、バイク、飛行機、電車、船。ロケット。
なぜ僕たち男はこんなにも乗り物が好きなんだろう。
我々の遠い先祖が馬に乗っていて……とかいう、まあいわゆるDNAにちなんだ話もよく聞く。だけど、それだけでは決して説明のつかない、この胸の奥からこう、ぐんと魂を突き破って込み上げてくるようなこの気持ちはなんだろう。
Rくんだって例外なくその一人だ。乗り物が好きで好きで、たまらないんだろうと思う。
初めて教室に来て、しばらくは慣れない空間に落ち着かない様子だったけど、少しずつ自分のペースを作れたようで、気がつくと壁に向かった机にかじりつくなり、集中してペンを動かし始めた。
1枚描き終わると、「せんせい、もう1枚紙がほしい」とすぐにおかわり。どうやらもう次の絵が頭の中に浮かんでいるらしかった。
すばらしい集中力で4枚の絵を描き上げた。
とても見応えのある絵だ。4枚、と数えるより4部作と題したほうが相応しいんじゃないかと思う。
1部、働く車
2部、パトロールカー
3部、飛行船
4部、宇宙
だんだんとでかくなっていく作品のテーマとスケール感には心から脱帽です。
じっくり絵を見ていたら分かるんだけど、1つ前の作品には、次の作品につながる乗り物がすでに描かれている。
(1部には鳥、2部には飛行機、3部にはロケットがすでに描かれているよ)
画面こそ区切れているけれど、きっとひとつの世界で、いろいろな種類の乗り物がそれぞれ連携して活躍しているんだろうな。
みんなにもじっくり見てもらえるように、彼の4部作をご紹介します。すごくわくわくするね。