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うみ(S.Kちゃん)
この記事は2020年7月12日にホームページにて掲載したものです。
はじめまして、Sちゃん。そしてようこそ。
いつも、お姉ちゃんの見送りやお迎えに顔を出してくれていたSちゃんが、今回はじめて教室に来てくれました。
期待と不安でどきどきの初日。
けれど頼りになるお姉ちゃんがいるから安心です。それから、気の合う友達もすぐにできるよ。
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たくさんの画材や筆をわぁっと、ひと通り眺めたあと、お姉ちゃんのとなりに座るなり、すぐに作品づくりに取り掛かったSちゃん。
持って来た紙粘土で工作を始めました。
その手先の器用さや発想力にびっくり。家庭でも、お姉ちゃんの制作活動を隣で見ていたり、一緒になって作っているんでしょう。たくさんの経験がある様子。
(僕は長男なんだけど、子どもの頃5つ下の弟にとても嫉妬したことがある。だって僕より5歳も若いのに、兄の僕と同じことに興味を持ち、同じような理解をして、同じように楽しんでいるんだもの。こればかりは弟・妹の特権だよね)
教室開始40分ほどで、あっというまに作り上げてしまったパンケーキの写真も載せておきます。
口に入れるとほっぺがとろけそうなチョコレート・ソースも、絵の具で工夫して作っていたよ。
細かいところまでこだわり抜いた、職人の一皿みたい。
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このときSちゃんのお姉ちゃんは、アクアリウムを作っているところだった。
紙粘土で鮮やかな海の生き物をたくさんこしらえて、絵の具の海に生き物を設置しているところだった。
Sちゃんはその様子をちらりと横目で見ると、僕に「ダンボールと青色の紙がほしい」だって。
彼女が何を作りたいかは、もうわかるよね。(笑)
だけど、決してあなどってはいけない。
Sちゃんの海。
真っ青な海には、白い潮の流れが表現されている。
その中をカラフルな魚が気持ちよさそうに泳いでいるよ。
固いダンボールを懸命にくり抜いて、赤く塗りあげて作った、かわいいタコちゃん。
砂浜の貝殻はもう見た?二枚貝に巻貝。この描き分け、けっこうむずかしいんだぜ。
仕上げに、姉ゆずりの得意の折り紙で作った銀色の船を浮かべれば、とっても素敵なSちゃんの海の完成。
フタを閉めれば、ただのダンボールに見えるらしく、これでお父さんを驚かせたいんだって。笑
これからのSちゃんの作品が楽しみです。
また次回も来てくれるといいな。
P.S.
大人になって、弟が言っていた。
「なんでもかんでも兄の真似だ、兄のおかげだって言われてつまんなかったよ」だって。
いいじゃない、それくらい。
そればっかりは、兄・姉の特権だよね。笑