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まいにち

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つまらぬものですが(つまらなくはない)
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じぶんの嫌いなところを好きになる必要は無いけれどそんなこと忘れるくらいには生きつづけていたい

20190826 ◯ 「じぶんの嫌いなところを好きになれるよう、日々正しく生きていきましょう」と、誰かが言ったような気がする。 じぶんの嫌いなところはあるだろうか。わたしにはあるし、あなたにもある。愚問。生きていれば、誰だって。 何不自由なく見えるあの子にも、きらきらと輝いて生きているように見える大人にも、じぶんを嫌う部分はきっとあって、しかし、そうは見させないなにかがある。それはとても強みだ。 嫌いなところ。わたしには、いくつかのはっきりとしたものと、とくべつに意

収まるべきところへ

20190729 わたしが京都に住む男の子だったら、「今日の夜、鴨川沿いをさんぽしようよ」なんてちょうどいい理由をつけて、会いにいくのにな。 5月の下書きに残っていた。 ◯ 最近、すっかり生活と仕事に呑まれてしまった日々だけれど、無性に、京都へ行きたくてうずうずしている。仕事に集中できなくなってしまった午後なんかは特に。5月の誕生日にあわせた10日間、京都で満たされたはずだったが、それはただのつもりで、蓄えておけるような感覚でも無いと知る。 いつもだったら、夜行バス

音楽が、夏と甘酸っぱさをつれてきた_20190702

中学生のわたしは、吹奏楽部でアルトサックスを吹く女の子だった。 母親が高校生のときに吹いていたという銀色の、めずらしくてとくべつな彫刻が入ったそのサックスは本当にうつくしくて、いつでもわたしの自慢だった。そんな銀色の相棒と、青春のほとんどを音楽で満たしたことを思い出す。  ひさしぶりに、吹奏楽で演奏した曲のひとつを聴いた。 〈この曲〉を聴くとどうしたって、心が、「わああ」となってしまう。心臓がキュッとしめつけられて、ここちよい苦しさで、大人になったはずのわたしが呆気なく

ようふくをすてる_20190701

雨が降り続いていて天気もパッとしない。毎朝、じめじめで前髪はダメになり、肌にまとわりつく湿気をうっとおしいとおもう。 梅雨、鬱々しいから部屋を片付けた。こうでもしないと家に帰るのが億劫になり、無駄金はたいてどこかで夜が深まるのを待つ女になってしまう。 とりあえず先週、とっ散らかった洋服をぜんぶぜんぶ、大きな透明のビニール袋に詰めてみた。 洋服、なんだか知らんがめちゃめちゃある。いまある服を把握していないのがいけない。つぎつぎ買っては大して着ることなく捨てる。それの繰り返

カレンダーをめくるたび_20190630

6月のカレンダーを千切って、捨てた。 冷蔵庫に貼ってあるのは、同居人との共有カレンダー。我が家にカレンダーはこれしかない。 わたしの同居人は去年、わたしは実家を出てこの2Kアパートに越してきた。実家の猫を連れてくるために猫可アパートである必要があり、思いがけず広めの部屋になってしまった。一ヶ月ほど住んでみたがひとりでは持て余してしまい、SNSで「誰か住まないか」と募集した。 そこでやってきたのが、今の同居人。形式上、実は「中学校の後輩」に当たる。 共通の知り合いから連

たぶんおなじ曲を聴いている_20190629

グラスの、細いふちに立っている。 すこし青みのあるガラスでできた、きれいなグラスだ。そこにはなみなみと白の濃い牛乳が注がれていて、わたしはそれを横目に見ながら慎重に足を踏み出す。水面にわずかな波紋が生じる。牛乳の、水とはちがう質感に戸惑った。 このまま、じょうずに歩くことができるのならば。でもわたしは、ほんのひとつまみの不安や弱さで、ぐらぐらとバランスを崩す未熟な人間だ。憎くて憎くて、たまらない。 バランスを崩し落ちて仕舞えばきっと、濃ゆい液体のなかでは目も開けられない

できれば冬は来ないでほしい_20190625

気がつけば実家を出てから一年が経っていて、なんとなく1年間の写真を見返した。 冬って、最悪。最悪な写真ばかりが目立つ。学校行かず、生活をつづけていくためにバイトだけして、安い酒飲んで、昼過ぎや、ひどいときは夕方に起きる生活をしていた気がする。酒を飲んでも大丈夫だった。でも、なにをやっていたかあまりよく覚えていない。 21年間生きてきて、冬はやっぱりダメなのかもしれないという実感がある。春や夏はやっぱり楽しくて、なんでもできるような気がしてしまうのに。 実際、いまとても調

牛川いぬおさんの書籍化がうれしい_20190620

Amazonで予約注文し、発売日を待ちに待っていた本がやっと届いた。牛川いぬおさんの「毎日、牛まみれ」。 さて、牛川いぬおさんをご存知だろうか。 もしまだフォローしてないなければ今すぐにフォローをポチってほしい。同時にAmazonで本もポチってほしい。牛かわいいから… 牛川いぬおさんは、酪農業に勤しみながら愛くるしい牛の絵やマンガエッセイを描いている方。詳しいプロフィールや酪農に至った経緯などは、ご本人のツイッターやこの本をぜひチェックしてほしい。 数ヶ月前、なにかの

どう考えても私の食欲がバグを起こしている_20190619

5月の終わり、とんでもなく暑かったのを覚えているだろうか。あのあたりからわたしの夏バテははじまっている。はじまっていた。ネタで「夏バテはじめました〜」、なんて言っていたけれど、まさか本当に夏バテするなんて、という気分。 主に、食欲がない。 いや、確かにおなかはすくんだけれど、食べようと思うと食べる気になれない。わりと致命傷。なぜならわたしは食べることが好きだからである。ふだん食欲もりもりのわたしが食べる気にならないなんて、やっぱりおかしい。夏の脅威を感じざるをえない。

動物園と呆気ないわたしのこと_20190616

訳あって、本日はひとりで動物園をさんぽした。それは幼少期のわたしが通っていた保育園の近くにあって、ことあるごとに足を運んでいたおもいでの動物園。十数年ぶりに、なんとなく来てしまった。こんなお天気な日曜なのに人はまばら。その場にいる動物の数の方がきっと多いだろう。園内にはカップルなどおらず親子連ればかりが目立ち、もちろん、ひとりでルンルン徘徊するような21歳はわたし以外にはいなかった。 田舎の緑のなかにたたずむこの動物だらけの世界を、あのころはもっと大きなものだと思っていた。

12連勤の反省まとめ_20190614

本日やっと12連勤おわった。わりと、意外と、ゆるりとおわったぞ。 5月の後半は10日間なにもかもをおやすみして京都で過ごしていたのだけど、その反動で、6月前半は思いがけず12連勤。学生時代は学校行ってさらにバイトしてなどという鬼のような日々でも意外とへっちゃらだったのに、休むを覚えたいまのわたしにはちとしんどかった。以下、12連勤の反省。 ・こんな働く必要なかったのに馬鹿みたいにシフトを入れた。 ➡︎シフトを入れてしまうクセ、やめましょう ・昼職フルからの夜の飲食バイト

食欲がよくわからなかった日_20190610

今日は朝から雨がしっかり降っていて、目が覚めた瞬間から外気の湿気を想って鬱々とした。三日間、あまりゆっくり寝れなかったせいで化粧も落とさずに眠っていて気づいたら朝だった。というか、昨日投稿したものも書き途中で力尽きた。目覚まし時計かけてなかったのに七時に起きれたのが本日の救い。 しかし今日、雨よりも残念だったのは、昨夜疲れてるのにもかかわらずちゃんと作ったお弁当(という名のタッパーに詰めたおかず)をお昼に食べれなかったこと。会社に持ってったはいいけど、食欲なくて夜に持ち越し

帰りたくなる家がある_20190609

金土日、家からとおいトコロで働いていたのでひさしぶりに家に帰ってきた。お酒ものまず、電車も寝過ごさず、駅前のコンビニで無駄買いもせず、雨のなかをすたすた歩いて帰ってきた。 玄関あければ猫の鳴き声と家のかおり ひさしぶりに帰る家にはかおりがある 引越し当初からの古くさいかおり すっ飛んで出迎えてくれる猫をだきしめると「おうち帰ってきたぞ〜〜〜〜!」という実感があるので、いつもそうしている。今日もそうした。わたしが留守にしたあとはべたべたに甘えてくるのがまたかわいい。 もう

三度目の鮎の季節_20190605

調理の専門学校へ入学してすぐ、担任の先生がバイト紹介するよと内緒で連れてってくれた割烹屋の料理に惚れ、気づけばそこで働いてて、なんだかんだ鮎の季節も三回目。(サムネはこないだ焼いてもらった稚鮎。泳いでいる形) 新宿のはじっこの、しずかな割烹屋さんで、わたしは看板娘をしています。 というのも、夜勤務しているちゃんとしたバイトがわたししかいない。働くときは板前たちと、あとはわたし。いつも女ひとり。自然と看板娘になった。それ故、とても自由に働かせてもらっている。シフトも無くて、