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まいにち

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つまらぬものですが(つまらなくはない)
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セーブしたくない今日へ

眠れない夜がつづいている。わけもわからないまま空が青くなる朝を何度も迎えているうちに、いつのまにか冷房のいらない季節になった。どうりで、猫が毛布にはいりたがるわけだ。このアカウントの最後の更新は、6月。この3ヶ月、がらんどうに思える。それを言えば、年を明けてからだってそう。時間は確かにずんずんと進んでいるのに、ぽつんと暗いところに立ち尽くしているような、そんな日々だ。 ひさびさに、きもちが落ちに落ちまくっている。原因もよくわからない。休めばいいなんて承知の上。むしろ、休みす

4年ぶんの近況など

20240903 今日、夏の間ずっとつけっぱなしにしていたクーラーを消した。この私が夏の終わりを決めたみたいに。ここから冬がくるまでしばらくは、跳ねあがる光熱費にびくびくしなくていい。それだけで日々のストレスがいくらか軽くなる。 このごろは年々と暑さが増し、もう道端にヤシの木でも生えていないと許せない気候になってきた。ドバイより暑い日があった。マレーシアからやって来た同級生が「Region:Japan, Temp:Malaysia」と言う。なら、そうなのだろう。異様な雨も

ひろいキッチンだけが夢だった

どうしても居場所が必要だった。実家は居ごこちがあまりよくなくって、自分だけの、自分のためのキッチンが欲しくてたまらなかった。 それで、いまの家に住みはじめたのが20歳。 誕生日を飛び越えたとたん、印鑑を押してお金を払えばなんでもできてしまった。成人式には出なかったけれど、成人であることをなにより実感した瞬間である。貯金していたお金をぜんぶはたいて家出した時、いまよりもっと自由だったと思う。 (これは鍵を受けとって部屋の掃除をしにいった日。ひとりで雑巾がけをしたり。と

なんでもない夜に

べつになんてこったない、ありふれた夜だ。 だいだい色のテーブルライトだけが天井を照らしている。化粧を落とす気力無くそのままベッドに横たわっていて、足もとには猫。 聞こえるのは、おもての車道をゆくトラックの音と、扇風機が風をゆらす音。それからやっぱり、ぷすーぷすーという猫のいびきも。 いつもどおりの夜である。 わたしは最近、なんでもない。ほんとうになんでもないのだ。 昔みたいにひどくたかぶることはないし、消えてしまいたくなるほど自棄になることもない。あったとしても、大

じぶんの嫌いなところを好きになる必要は無いけれどそんなこと忘れるくらいには生きつづけていたい

20190826 ◯ 「じぶんの嫌いなところを好きになれるよう、日々正しく生きていきましょう」と、誰かが言ったような気がする。 じぶんの嫌いなところはあるだろうか。わたしにはあるし、あなたにもある。愚問。生きていれば、誰だって。 何不自由なく見えるあの子にも、きらきらと輝いて生きているように見える大人にも、じぶんを嫌う部分はきっとあって、しかし、そうは見させないなにかがある。それはとても強みだ。 嫌いなところ。わたしには、いくつかのはっきりとしたものと、とくべつに意

これからをゆく弟へ

20190731 ◯ 血のつながった弟がひとりいる。 しかし、わたしと弟は確実にことなっていて、真逆で、とてもかたよってしまっている。 もっかいごちゃまぜにして、きれいに分割したらつぎこそちょうどいいかんじになるような気もするけれど、産まれてしまったからにはもうどうしようもなく、このこころとからだでふたりとも生きてきた。 弟とわたしはとてもなかよしだ。 それは、いっしょの家に住んだり、いっしょのごはんを食べたり、いっしょのおやに育てられていないからだとおもう。こん

ひるねといって この夜のてっぺんまで ねてしまう

収まるべきところへ

20190729 わたしが京都に住む男の子だったら、「今日の夜、鴨川沿いをさんぽしようよ」なんてちょうどいい理由をつけて、会いにいくのにな。 5月の下書きに残っていた。 ◯ 最近、すっかり生活と仕事に呑まれてしまった日々だけれど、無性に、京都へ行きたくてうずうずしている。仕事に集中できなくなってしまった午後なんかは特に。5月の誕生日にあわせた10日間、京都で満たされたはずだったが、それはただのつもりで、蓄えておけるような感覚でも無いと知る。 いつもだったら、夜行バス

振袖を着なかったわたしへ

20190724 ◯ なるべく うれしいこととか、きれいなもの、やさしい言葉をつまみだしてここに置いていきたいと思っている。でも ◯ なんでこんな、息してるだけで、つかれてしまうんだろう。つかれることにも、正直つかれてきた。21歳フリーター、考えなくてはいけないことが多すぎる。 いや、まだ、自分で決めたことはいいのだ。好きでこの状況に落とし込んでいるのだから簡単に納得することができる。ノーリスクでなにかを得ようなんて甘ったれているし、だから日々、考えて、行動している

必要なことを選んで食べる

20190722 選びたい。 じぶんの血肉になるものは、なんであれ、なるべく選んでいたい。 必要なことはまず、手にとり嗅ぐったりして、決めたい。そうやって選んだじぶんにとって確かなものを、ゆっくり咀嚼したい。酸いも甘いも嚙み分けて、いろんな味を知っていたい。それなのに 「ねえ食べた?食べ終わったよね?じゃあ次はこれ、ほらほら早く。あっ見て見て、今度はこんなのも。ね?まだいっぱいあるんだから、とっとと飲み込んで。」 おなかいっぱい。もはや暴力だ。 ある出来事が起きるた

救いや、安らぎになりたくて

20170720 ちょっと長いけど、想うことがあり、わたしが文章を書くことについて書きました。うれしいことが、あったんです。文章をやめたくない。お付き合い願います。 ◯ わたしの文章が走りだしたのは、明確だった。 あのころ、ひどく鬱々しい夜が多かった。悲しさや憤り、妬み、絶望、人生への落胆。そういったきもちのわるい感情が混在して、皮膚のすぐ下や、内臓のすきまなどを、ムカデのように這いずりまわるのが常。 ◯ どうしようもない夜、泣き喚き、罵り、いけないことばを叫びた

いきいきいきるのだ

20190719 華金、夜の電車に乗る。わたしよりずいぶん歳上の女の声が、車内や駅構内によくひびく。キャッキャッとした、キツネとかイタチを思わせるような声をかけあう女たちは、別れ際、いきおいよく手を振るのが上手だ。 ◯ そういう光景を、東京の電車ではよく見る。人物はちがうのに、いつもおなじひとに見えるのはなぜだろう。 わたしとおなじ歳の女より活気があるような気がして、というか、あきらかな活気があって、うらやましい。 なにかを振り切るような声量で、すこし鋭くて、かけあ

理想をいくつか散りばめて、今を生きてみればいい

20190718 食べかけのココナツサンドが湿気っている。わたしが留守のあいだ、猫が舐めたのか?と訝しんでしまうほど、ふにゃりと情けなく湿気っている。 ○ 今朝、ふと、本棚から選った本から、一枚のレシートがはらりと落ちた。 —————————— 2016年1月4日(木)No1 文庫 ¥605 合計 ¥605 (うち消費税 ¥45) お預かり ¥610 お釣り ¥5 点数 1 ありがとうございます! またのご来店をおまちしてお