必要なことを選んで食べる
20190722
選びたい。
じぶんの血肉になるものは、なんであれ、なるべく選んでいたい。
必要なことはまず、手にとり嗅ぐったりして、決めたい。そうやって選んだじぶんにとって確かなものを、ゆっくり咀嚼したい。酸いも甘いも嚙み分けて、いろんな味を知っていたい。それなのに
「ねえ食べた?食べ終わったよね?じゃあ次はこれ、ほらほら早く。あっ見て見て、今度はこんなのも。ね?まだいっぱいあるんだから、とっとと飲み込んで。」
おなかいっぱい。もはや暴力だ。
ある出来事が起きるたび、あらゆる人の見解や、きもちのあらわれを目にすることが増えたようにおもう。鋭いことばに嫉妬したりもする。まるでじぶんの感情が、誰かの感情で埋め尽くされてしまっているみたいだ。そんな感情の綿をしきりに詰められた、皮一枚のわたしは、誰?
わかんなくなった。
だからもう「見ない」という手段をわたしは選ぶ。選んだ。
とっくのとうに、テレビの線は抜いたのに、ここまできてしまったか。
正しい報道とは、広告とは、メディアとは。
定義づけなんかしなくていいけど、みんなある一点しか見えてないような狂気を感じる。でもSNSで生きている限り、わたしもどこかで、無意識な加担をしているはずだ。使い捨てのことばや感情をじぶんも持ちうる事実がかなしい。持っていても、使いたくはないのに。
「絶対に忘れてはいけない」
なんて言った事件のことも、ほら、忘れちゃってる。
◯
aoiasa
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最後までありがとうございました。
〈ねむれない夜を越え、何度もむかえた青い朝〉
そんな忘れぬ朝のため、文章を書き続けています。わたしのために並べたことばが、誰かの、ちょっとした救いや、安らぎになればうれしい。
なんでもない日々の生活を、どうか愛せますように。
aoiasa