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過程に喜びを見出すことの大切さを実感した話。

こんばんは。

現在
この夏に『30日間スケッチ』にチャレンジし
その体験を通して感じたこと、気づいたことを
ぽつぽつとシェアさせてもらっている青井です。

今回は、どちらかというと
30日間スケッチの最中に感じたことというより
終えてしばらく経ってからしみじみと

「習慣化の大切さって、こういうことなんだな」
「過程に楽しみを見出すことが大切なんだ」

と実感したことについて、振り返ってみたいと思う。



◇30日間完走後、スケッチをしなくなって気づいたこと

『30日間スケッチ』とは、名前の通り
30日間、私の日常の中にある何かしらを
毎日スケッチしていくという個人的なチャレンジでした。

続けていく中で、多くの気づきや学びがあり
そんな嬉しい発見の数々のおかげで
特に努力している感覚もないままに、気づけば30日間を達成。

無事に完走できて大満足だった私は
今後もゆるくスケッチを続けていきたいと感じていたものの
しばらくはのんびりしようと
次の日、ペンを手に取りませんでした。

それから日々のあれやこれやに流されるままに
何も描かずに一週間が過ぎて
ふと、またスケッチをしようと思い立った時のこと。

ペンを握って、ページを開いて
何も描かれていない真っ白な空間に向き合った時
なんだか、心が重かった。

「上手く描けるかな」
「変になったらどうしよう」
「失敗して台無しになったら嫌だなぁ…」

そんなプレッシャーを感じていたんです。

(新しいノートの最初のページに、ちょっと緊張するあの感じ)

30日間スケッチをただひたすら続けていた時には
そんなことほとんど感じなかったのに。


その時、気づいた。

あのルールに則って、ただ毎日毎日描き続けてた頃
私にとって『描くこと』は本当に身近なもので
すっかり日常の一部になっていた。

なのに、1週間離れていただけで
30日間かけて自分の毎日に溶け込んでいた『描くこと』が
また自分から少し離れて特別なことになっちゃってる、って。


自分にとっての普通、当たり前だったはずのものが
取り組むのに気合が必要な『特別なこと』になってしまうと
再開しようとなった時
緊張や葛藤が邪魔をして、無駄にハードルが上がってしまう。

だから、習慣化したいものは
物理的にも心理的にも、いつでも手に取れるよう
すぐ側に置いておいておくってことが大事なんだ。

習慣化って、意味のあるそれを
自分の中の『当たり前』に落とし込んで
定着させることだったんだな…

なんて今更すぎることを、その時強く実感したように思います。

そして、私は改めて
「絵を描くことを、自分の当たり前にしていきたい」
と思うようになりました。



◇達成して充実を得るよりも、過程に充実を感じること。


当時、がんばる元気のなかった私が
なんで30日間スケッチを苦もなく続けられたのかって
とにかく、事前に設けたルールが私に合っていました。

1:特別な画材は使わない

2:何を描いてもいい

3:下書きをしない

4:なかったことにしない

5:誰にも見せない

このガイドラインがあったおかげで
余計なことを考えずに、毎日気楽に取り組むことができた。

人の目や結果に執着することなく
ただただ描くだけだったあの30日間は
描くこと』そのものを楽しむための時間だったのだと思う。

どんな仕上がりになるかは知らない。
でも、とにかく毎回仕上げまでは描く。
もし変になっちゃっても
『なかったことにしない』ってルールがあるから
その度に「これが今の私だ」と受け止めていく。

そして
『人には見せない』ルールにしてたから
人からの評価や反応は元々関係なかった。

最初こそ手探りだったものの
次第に、余計な考えに囚われずに
だけど自分の心や感覚と向き合いながら
ただ、目の前にある自分の好きなものに感動しながら描くこと
それ自体を楽しめてたように思う。

だから、私にとって『30日間チャレンジ達成』っていうのは
足元に咲いてるきれいな花や飛んでる蝶を見ながら登山していたら
気づけば頂上に着いていたような感じなのかも。

それも、踏破できて初めて充実感や達成感を得るのではなく
自分の歩く1歩1歩の中に充実と喜びがある、そんな登山。

こんなことが習慣になっていたのだとしたら
しおれてた私の心だって、そりゃ元気になる。



◇日常スケッチのススメ


もし、ここを読んでくれている人の中にも
絵を描くことが好きだったはずなのに
なんのために描いているのか見失っていたり
描くことが楽しくなくて苦しくなっている人がいたら
一旦、完全に描くことから離れてみるのも良いと思います。

でも
何か行動を起こしてみたい元気がある場合には
30日間といわず、1週間だっていい。

描くのは
その日食べたごはんでもおやつでも
植物でも、動物でも
好きなアイドルでも
アニメや漫画のキャラクターでもなんでも
自分が好きで、心に喜びを感じさせてくれるものならなんでもいい。

完璧を目指さず
評価や反応の数、誰かの目を気にしないで
ただ、ただ、自分の思うように描くことを続けてみる。

そうして、日常の中に少しでもいいから
誰のためでもなく
ただ自分が気楽に、楽しんで描くことだけを目的とした
自分のためだけの時間と場所を確保してあげてほしい。

そしたらきっと

「描くのって楽しいな」
「私は、描くのが好きだったんだな」
って
ものすごくシンプルな自分の感情に触れられて
疲れた心に何か温かい変化が起きてくる。

私はそう思っています。


ここまで読んでくれて、ありがとう。

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