しろくまを。

ゲームライター15年ののち、小さな劇団の脚本を書いたりしています。ちょっとファンタジー…

しろくまを。

ゲームライター15年ののち、小さな劇団の脚本を書いたりしています。ちょっとファンタジーが入った物語が好きです。詩的な感覚と、音の流れと、景色の匂いに萌えます。

最近の記事

3日坊主。

あぁ、見事に3日で日記が止まった。 今日はちゃんと書こう。 先月末、風邪を引いた。 微熱が1週間続くという、例のヤツを疑う病状であったが、 3度の検査でもって陰性を突き付けられたら、流石に否定せざるを得ない。 とはいえ、家族全員が同じ症状となり、およそ1か月を経過した今でも 倦怠感や咳が残っている。なかなかに手強い風邪である。 現在、病院では人工呼吸器が不足しているらしい。 先日、友人の父上はコロナ肺炎となったが、人工呼吸器がなく入院にかなり手間取った。(なんなら諦めると

    • イカとタコ。

      渋谷で行われている、スプラトゥーン3×ZOZOTOWNのポップアップに行ってきた。昨日のゲームショウの疲れが全く抜けていないため、リポビタンDをドーピングしての強行軍。とりあえず、並ばずに入れて良かった。(事前情報では整理券をもらって数時間待たされるという話もあったので、正直ビビっていた) 会場はそれほど広くもなく、いわゆる路面店のワンフロアのみ。 一目で見渡せるほどのスペースしかなく、ただ見るだけであればものの数分である。大混雑の理由はおそらく来店記念ガチャで、これに並び

      • 東京ゲームショウ。

        東京ゲームショウに行ってきた。 連日、ニュースで「会場がサウナのように暑い」と言われていたが、本当に暑い。エアコンの故障とやらはどうやら回避できたようだが、この人数だけはどうしようもない。各機器や照明からも相当発熱しているだろうし、3ヶ月ぶりに最高気温が25℃を割り込むというこの日に、半ソデ短パンという真夏のいでたちが多く見られた。 年に一度の晴れ舞台(別に私の舞台ではないのだが)、一生懸命におしゃれして、ランチはホテルのビュッフェを予約した。あいにくの曇天ではあったが、お

        • 書く。

          ある人の家庭教師をしている。 最終的な目標は「とある就職試験に合格させること」 姉曰く、彼は発達障害だそうだが、 私から見て障害というほどの障害は見当たらない。 思うに、彼は「知らない」だけなのだ。 世間一般で言うところの毒親。 受けるべき愛情も、与えるべき愛情も知らなかった。 だから、上手なコミュニケーションの取り方もわからない。 結果、彼は一人ぼっちでここまでの人生45年間を過ごすこととなった。 聞けば、それなりに仕事はしてきたそうだ。 だが、どこに行ってもイジメに遭

          道。

          #1 『記憶』 「500円でいいよ!」 小さな椅子に腰かけた老婆は、そう言って微笑んだ。 祖父に連れられて来た中山競馬場。 競馬場にほど近い砂利だらけの広場(どうやらここは駐車場のようだ)で 小銭を渡すと、祖父は大事そうに私の手を引いた。 「今日も当たりますように!」 老婆の声を背中に聞きながら、小石だらけの道を歩く。 焼いたイカの匂い。新聞と赤いエンピツ。ラジオからノイズ混じりの実況が聞こえてくると、 目の前に大きなスタンドと、どこまでも続く緑が広がった。 「今日