東京ゲームショウ。
東京ゲームショウに行ってきた。
連日、ニュースで「会場がサウナのように暑い」と言われていたが、本当に暑い。エアコンの故障とやらはどうやら回避できたようだが、この人数だけはどうしようもない。各機器や照明からも相当発熱しているだろうし、3ヶ月ぶりに最高気温が25℃を割り込むというこの日に、半ソデ短パンという真夏のいでたちが多く見られた。
年に一度の晴れ舞台(別に私の舞台ではないのだが)、一生懸命におしゃれして、ランチはホテルのビュッフェを予約した。あいにくの曇天ではあったが、お昼を過ぎた頃には陽が差し始め、眼下には水平線を目指して進む船の姿も見ることができた。
同行した彼女は、終始笑顔だった。
思えばこの東京ゲームショウというイベント、第1回開催は今を遡ること27年前、1996年だそうだ。そして私自身、これが33回目の参加、なんと皆勤賞である(初期は年2回開催だったため)。記憶が確かなら第1回当時は学生だったハズだが、そこからゲーム関連の書籍をライティングするライターとなり、もはや惰性と言っても過言ではない緩やかな速度と熱量でもって、のらりくらりと皆勤を維持してきた気がする。
それにしても、よく続いたものだ。継続は力なりというが、なんだかんだで尽きることはない、ゲームに対するこの情熱も力のひとつなのだろうか。
そういえば、同行する相手も27年の間にずいぶん変化したなぁと、デザートの苺のケーキを食べながら考えていた。
さて、こんなところか。
「東京ゲームショウに行ってきた」としながら、ゲームの話がほとんど出ないあたりが、27年続く秘訣である。ゲームはもはや趣味の範囲を超え、空気のような存在となった。気が付けばそこにいて、なくてはならないものだ。
彼女もいつしか、そうなるだろうか。
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