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研究★文章執筆方法論

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誰でも(特に自分が)目的の文章が書けるようになる方法論を研究しています。同じように悩んでいる方の一助にでもなれば幸いです。
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記事一覧

小説を書きたい初心者のための小説に必要な文章の書き方(ストーリーは別問題で)

≫今日、学校で運動会がありました。
≫僕はかけっこをしました。
≫最初二位だったけど、最後に追い越して一位になりました。
≫「やったー!」
≫僕はゴールして大声を上げました。
≫去年は二位だったから、とてもうれしかったです。

これはよくありがちな、子どもの作文です。ともすると、上記のような小説を書いてしまってはいないでしょうか?
『事実』の羅列に『感情表現』を付け足しただけのような……。
これに

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学校では教えないから、私があなたに教える『エッセイ書き方』(エッセイはどういう構造になっているのか)

【はじめに】

今の時代、ブログ、SNSと、自分から情報発信する機会は、昔とは桁違いに多くなりました。
皆、表現場所があれば、表現したいと思っているのです。
自分がどんな感性を持っているかと……。
そしてその感性に共感してもらいたい。
「共感されたい欲求」と言ってもいいでしょう。
でも、パソコンやスマホに向かっていざ書こうとすると、何から書いていいかわからず、書いたとしても、まとまりのない駄文に思

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学校では教えないから、あなたが子どもに教えてほしい『読書感想文の書き方』

~まえがき~

読書感想文、夏休みの定番の宿題です。
たぶんこれが一番後回しにされるのではないでしょうか?
ドリルとか問題集とか、問題を解いて答えを書く、という宿題はある程度こなせます。
手順が決まっているからです。
問題を読む、習ったことを思い出して書く、わからなかったら教科書(もしくは『答え』)を見る。
しかし、読書感想文は違います。
まず本を読むハードルが高い。
時間がかかる。
そして読んだ

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学校では教えないから、あなたが子どもに教えてほしい『作文の書き方』

【はじめに】

読書感想文と並び、作文も好きな子どもはいないと思います。
こんな私も昔はそうでした。
「今から作文を原稿用紙2枚に書きなさい」なんて先生から言われたら、到底不可能に思える課題でした。
どうしてそう思うのでしょう。
それはどう書いて良いかわからないからです。
どうして学校では文章の書き方を教えないのでしょう?
三角形の面積の出し方は教えるのに。
教えてもらってないことをやりなさいとい

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小説は何からできているか?

小説は何からできているか? いろんな切り口で分析してみました。

ある解説書で小説は『描写』『説明』『台詞』の組み合わせで出来ている、と言っていました。
これらがバランスよく書かれているのが優れた小説だ、とも言われていました。

では描写とは何か? 
『今起こっていること、感じること、思っていること、を表現すること』
説明とは何か? 
『五感では知覚できないこと、を表現すること』
台詞とは何か? 

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語尾の止め方『過去形』と『現在形』の使い分け

語尾の止め方で悩んだ方はいるでしょうか?
「~した」
「~だった」
の過去形。
「~する」
「~だ」
の現在形。

ともすると、私など、無意識に筆を走らせるとすべて「過去形」になってしまいます。
最初の頃は、そうやってハードボイルド風に淡々と書いていった方がリズムがあって読みやすく、それもひとつの自分の「持ち味」だと考えていました。
しかし、勉強していくうちに幸か不幸か、「~た」ばかりでは単調で稚

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『作文』と『小説』の違い

一言でいうと『物語がある』かないか。
『物語がある』とは、主人公のする行為に、主人公にとってまさに劇的な意味を持たせることです。
あくまで主人公にとってです。
読む人にとってもそれが劇的であれば、申し分ないですが、必ずしも必要条件ではありません。

テレビ番組の『はじめてのおつかい』を例えにすれば、わかりやすいでしょう。
大人にとっては何でもないことでも、小さな子どもにとっては一大イベントなのです

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