官能ショートショート『優柔不断』(780文字)
ミユキは優柔不断だ。
服を選ぶときも、俺に
「この色と、この色どっちが似合う?」
と聞く。
「こっちでいいじゃないの」と俺が指差すと
「ナオ君がそういうならこっちにする」
そう言って俺が選んだのを買う。
外食の時もそうだ。
俺はすぐに自分の食いたいもの選ぶが、ミユキはいつまでも迷っている。
「とりあえず、今食いたいものを選べよ。別に二度とこの店に来ないわけじゃないんだから、また次に来たとき違うもの選べばいいだろ?」
「えー、じゃあ、シーフードと、キノコどっちが言いかな?」
「