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自分を、大切な人を守るために知っておきたいこと

今日は少し毛色が違うんですけど、思い出していてもたってもいられなかったので。

思い出したのは、写真にある本。伊藤詩織さんのBlack Boxです。きっかけは下のレイプドラッグの記事。

レイプドラッグは性的暴行を目的として使われる睡眠薬などの薬を言います。

Black Boxでは、レイプドラッグ被害を受けた著者の体験が語られています。

幸せなことに、この本を読むまで私は自分の身にこのような危険を感じることはありませんでした。能天気なことに、とも言えるかもしれません。だってこんな危険があるって知らなかったから。

記事の中では事件として立件されて犯人が逮捕されたケースが紹介されていますが、伊藤さんの件は不起訴とされています。加害者が力のある人物だったので、捜査上でなんらかの圧力がかかっているのではないか。立件しうる客観的事実が多くあるにも関わらず、なぜ不起訴と判断されたのか。ここが著者が光を当てたいと考えている「Black Box」です。

この本で印象的だったのはその事件のショッキングさや結果の理不尽さよりも、自分の心情と客観的事実を記そうという著者の姿勢でした。こんなのおかしい。なんで。込めようと思えばもっと込められていてもおかしくない感情たちを極力抑えているような。

さらに「はじめに」に伊藤さんが記しているこちら。

繰り返すが、私が本当に話したいのは、「起こったこと」そのものではない。「どう起こらないようにするか」「起こってしまった場合、どうしたら助けを得ることができるのか」という未来の話である。

私はこの本を読むまで自分が何に気を付けなければいけないか、万が一被害に遭ったらどうしたらいいかを知らなかった。

一生使う機会がなければいいと願いたい知識だけれど、知っておく必要があるんだ。

自分だけでなく、大切な人たちも守れるように広めたい本です。私には想像できないほどの勇気をもってこの本を記された伊藤さんに敬意を表します。

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