「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール」を読んでみた
気になっていた本を読んでみた。
「DIE WITH ZERO」
タイトルを直訳すると「ゼロで死ね」
極端なことを言っているように見えるが、老後を心配して若い時にお金を使えない、ため込んでしまいがちな私たちに、経験にお金を使えと教えてくれる本だ。
「記憶の配当」
本の中で何度も出てくる印象的な言葉に「記憶の配当」というものがある。
”金を払って得られるのは、その経験だけではない。その経験が残りの「人生でもたらす喜び、つまり記憶の配当も含まれているのだ”
この一文を読んだとき、自分の実体験を振り返りとても腑に落ちる感覚がした。
確かに、20代の時のちょっと無茶な弾丸旅行の記憶は、アラフォーになった今でも楽しかった記憶として残っているし、そういう体験の積み重ねが今の自分を作っているとも感じる。
時として、話のネタにもなる。
そしてそれは、今これからやれと言われてもできるものではない。
悲しいかな、20代とは体力も勢いも違うことを実感し始めてしまっている。
(徹夜して翌日仕事行くなんて、もうできない)
先延ばしにしないこと
本著で言われているのは、
適切な時期に、適切な物事に、ちゃんとお金を使え。
そしてそれを先延ばしにするな。
ということだと思った。
例えば、読書をしてゆっくり過ごしたい。
そういう老後でできることはその時期にしてもよくて。
でも、バックパックで旅行するような老後の体力では難しくなることは、お金がないとか貯めないととか言っていないで、ちゃんと若い時に行け。
という話だ。
そこに適切にお金を使え、ということ。
そして、よく死後にお金を子どもたちに残すという考え方についても、「それは本当に死後まで待つ必要があるのか」と書かれている。
老年期に差し掛かる子どもにお金を残すのではなく、もっと若い時期(子育てなどでお金が必要な時期など)に計画的に渡したほうが意味のあるお金の使い方になるのではないか、と。
人生を俯瞰して主体的に生きる
人はいつか必ず死ぬ。
そのタイミングは誰にもわからないから、本当にゼロで死ぬのはムリだと思う。
ただ、老後に向けて資産を最大化させて、その資産を活用できずに死ぬのではなく、もっと早い時期からやりたいことや大切にしたい人にきちんとお金を使う。
そしてたくさんの経験や幸せを積み重ねていく。
やみくもにお金を追うのではなく。
考えなしに使うのでもなく。
人生を全体的に眺めて、適切にお金を体験に変えていく。
そんな主体的な在り方、生き方を考えなおさせてくれる一冊だと感じた。
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