#三冊文庫 第4回「子どもも大人も読みたい、何歳が読んでも面白い深みのある絵本三冊」
アオイです。
新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
さて、三冊文庫第4回は、読んで楽しくなるテーマにしたいと思います。お正月だし。子どもでも大人でも、何歳になっても面白く読める絵本三冊、です。
今回の選書基準
今回の選書の基準は、①子どもが読んでももちろん面白い、②大人が読んでもちゃんと面白い、③シンプルな絵本なのに、深みがある、④何度読み返しても面白い、です。それではどうぞ。
1冊目:お子さんに「早くしなさい!」ってつい言っちゃうあなたに。「はやくはやくっていわないで」ミシマ社
お子さんのこと、周りの大人のこと、ついつい急かしちゃいますよね。そんなあなたにおすすめの一冊です。平澤一平さんによるやわらかい絵に、イラストレーター益田ミリさんのやさしいことばが添えられています。
急かしてしまう相手の声や気持ち、きちんと耳を傾けていますか?本当に、いつもそんなに急がなくてはいけないことばかりでしょうか。はやる気持ちを一瞬止めて、深い呼吸をしながらじっくり眺めて読みたい、そんな一冊です。
2冊目:人はひとりひとり違うよね、ということを、やさしく説いてくれる一冊。「だいじな だいじな ぼくのはこ」ミシマ社
多様性が大切、ダイバーシティの推進。いろんなことが言われていますが、実際はどうでしょうか。まだまだ、正しい知識と理解、想像力が欠けている場面が多く見受けられます。
この物語の登場人物たちは、みんなそれぞれ「はこ」を持っています。「はこ」の中身は、その人の持つ特徴やクセ、才能だったりします。当たり前のことですが、人にはそれぞれ得手不得手があり、様々な凸凹があります。それぞれみんな違うよね、それが当たり前だよね。それをやさしく説いてくれる、そんな一冊です。
3冊目:明るい未来って何だっけ?現代日本絵本界のポップスター、ヨシタケシンスケ著「それしか ないわけ ないでしょう」白泉社
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ある日お兄ちゃんから、「未来は大変だよ!」と言われてしまった女の子。おばあちゃんにその話をしに行くと、「だいじょうぶよ!」と明るく笑い飛ばされます。明るくて楽しい未来は、考え方ひとつで、誰の目にも見えてくるもの。そんな希望に満ちた一冊です。
おまけ:今日の1曲「スマイル」森七菜
森七菜さんがCMで、ホフディランの曲をカバーして話題になりました。なかなか笑顔でいられるのも難しいコロナ禍ではありますが、今日ご紹介した絵本のどれかが、あなたの心を温めてくれますように。