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#1:100万円で自分をしあわせにする方法
まえがき
くたくたに疲れた半年を過ごした。
少し前からキャリア形成に黄色信号が灯り、自分なりにもがいてはみたが会社との関係性がどうにも良くならない。ひとまず、しばらくは昇給も見込めそうになく、自己肯定感も下がり気味、物価高も相まって生活に展望が見えず何となく切り詰めた生活を送っていた。
何となくと言うところがポイント。十年超の会社員生活で少しは貯蓄もしてきた。もともと大きな買い物をしたりお金を使うことが得意ではない性分で、3年前の引越しをきっかけに物を減らすことを考えるようになってからはさらに何かを買うハードルがあがっている。
コロナ禍の前までは最低でも年に1度は、旅をすることにお金を使っていたが数年間のブランクを過ごして海外旅行のハードルもあがった。昨年度は短期の講座など学びたいことに少しお金をかけてみたりもしたが、短期的にできるインプットはカンストしているようにも感じる。
学びたいことはまだあり進学も検討したが、キャリア全体のバランスを考えて悩んでいるところだったり、つまり、お金をパーッと使って気晴らしをするとか買い物をして豊かな生活を手に入れるという経験をしばらくできていないことに気づいた。キャリアや将来への不安から、無意識にお金を使うことを避けていたように思う。
けれど、今を充実させて豊かな経験をするために、しあわせになるためにお金を使うことは非常に重要なことだとも感じる。生前祖母がよく口にしていた「お金を持って死ねない」という言葉を思い出す。
ただ、「豊かさ」「しあわせ」とは定義が曖昧である。お金の使い方にはその人の価値観が色濃く反映されるものでもあるだろう。
「QOLを上げるために使う」「思い出や経験のために使う」「学びや自分磨きなど自己投資に使う」「将来のためにできるだけ残す」「家族や子どものために使う」など、考え方は様々、何にどのように使うかもたくさんの選択肢がある。
その中で私が自分自身をしあわせにするお金の使い方とはどんなものだろうか。
豊かなお金の使い方とは、ということを考え始めたわたしは、貯蓄額や生活費を考慮し自分をしあわせにするための予算として100万円を設定し実際に使ってみることにした。使い切っても破産はしない設定額だが私にとってかなりの大金なので勇気を出して、大切に使いたい。
このnoteは自分の価値観に合わせてどのように100万円を使うかの検討とその実践に関しての記録と考察のためのものとしたい。この思いつきの発端である、「何だかくたびれてしまった自分を元気づけて今後の人生を愉しむ活力を取り戻す」というところを念頭に入れながら綴っていくことにする。