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面接の時に重視すること/話の組み立て方について
おはようございます!
あおはるです!
以前に、アリストテレスの弁論術を参考に、以下のような話を書いておりました。
アリストテレス曰く、人を動かすには以下の3つの要素がある。
① ロゴス(Logic):論理
② パトス(Passion):共感、情熱
③ エトス(Ethic):信頼
このロゴスとパトスとエトスはいずれも弁論において大切な要素なのですが、論理から入ってもうまくいかない、まずは信頼を築くことが大事、という話でした。
今回、面接の場においても同じようなことが言えそう、ということで続きとして書いてみます。
面接官の聞きたいことを置き換えてみる
面接でよくある質問を、エトスとロゴスとパトスに置き換えてみます。
Q.あなたはどういう人か
パーソナルを問われている=エトス(信頼)
Q.何ができる人か
スキルを問われている=ロゴス(論理)
Q.何をしたい人か
ビジョンを問われている=パトス(共感、情熱)
上記のQのような直接的な問いかけはされないかもしれませんが、聞く側はこれらの要素を手を変え品を変え網羅的に尋ねます。
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具体的にイメージしてみる
一般的な面接はまず最初に以下のような質問から始まるんじゃないかなと思いまして、
最初の方にくるQ
・自己紹介をしてください
・これまでの経歴を教えてください
・志望動機を教えてください
自己紹介という問いであれば、エトス(信頼)を得られるようなパーソナルな話を含めると良いのですが、経歴はロゴス(論理)で答えやすいですし、志望動機はパトス(共感、情熱)で答えやすい。
ただ、信頼関係が相手と醸成されていないと論理は伝わりづらいですし、いきなり「一緒に働きたいです!」と情熱を向けられても身構えられてしまいます。
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エトス(信頼)に繋がる回答を挟み込む
ではどうすれば、というところですが、いずれの回答にもエトス(信頼)を挟み込んでしまいましょう。
例えば、質問が「これまでの経歴を教えてください」だったとしても、経歴を淡々と読み上げるのではなく、どういう想いで前の会社で働いていたのかとか、どういう考えをもって行動していたのかにフォーカスした話に組み立てなおすというものです。
「志望動機を教えてください」も同様で、ただ「御社の理念に共感し~」というよりも、なぜ共感したのかを後押しするパーソナルな動機(例えば、小さい頃にその企業の製品があったことで救われた体験とか)に組み替えてしまいましょう。
実績は履歴書や職務経歴書にも書いてありますし、先方も書類を通しているわけですから、スキルに対して一定の魅力はあるわけです。それを繰り返し読み上げるよりももっと自分のことを知ってもらうエピソードを中心に話す、という方が相手の印象に残ります。
もちろんこの時、パーソナルを話す=ありのまま素の自分を話すではありません。
信頼は、自分の未来に対して投資してもらうことを意味しますので、相手が自分に期待してもらえるようなことを中心に話すべきです。
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第一印象もすごく大事
また、小手先の話に聞こえてしまうかもしれませんが、マナーや服装、態度などは第一印象を良くする手段として、非常に重要です。
限られた時間で相手から信頼してもらうためには、一般的に減点されるようなことは基本的には避けましょう。
※カズレーザーさんがバンダイを受けた時に、赤い服を着ていてシャアが来たと噂されたといったエピソードがありまして、これはこれで面白いのですが、奇策は99%失敗するのでオススメできません(汗)
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ストーリーを組み立てる
答える順番としては、エトス(信頼)→ロゴス(論理)→パトス(共感、情熱)がベストではないか、と考えています。
うまく最初にエトス(信頼)から組み立てられれば、次のロゴス(論理)で多少失敗しても、最後のパトス(共感、情熱)で巻き返せる可能性も高くなります。
なお、論理って点数を付けやすいので、そこだけで勝負をしてしまうと若手の方はかなり苦戦します(揺さぶられやすくアラがでやすいとも言えます)。真っ向勝負で相手を論破しようとするような構成にしてしまうのは、あまりオススメできません。
パトス(共感、情熱)は、最後に必ずあるはずの「何か質問はありますか?」のコーナーでも改めて、自分のビジョンとその会社でやりたいことを結び付けて伝えましょう。
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結論
まずは相手と信頼関係を築くことから始めること。
営業のイロハに近い思考かもしれませんが、面接時のストーリーを組むときにはぜひご一考ください。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました!
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